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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
傷付き疲れた男は、優しさに弱い
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回が濃ければ、大満足ですわよ!」
「マリー!!そう言う下品な事は言ってはいけません!」
「何が下品なのですか?私に分かる様に、事細かに説明して下さいませ、お兄様?…何だったら、実践して見せて頂いてもよろしいですわよ、アルル様と共に!」

「う…ぐっ………お、お前…段々、ポピーに似てきたぞ…」
「まぁ、本当ですか!?何て素敵なんでしょう、私ポピーお姉様に似てきましたわ!」
こんなやり取りをして時間を稼ぐ私………結構健気?


それでも、休憩を挟みながら続ける事5時間…
夕方と呼ぶにはまだ早い時間帯に、剣術練習初日は終了を迎える。
殆どアンデットの様な足取りで、タケルが用意してくれた宿屋へと向かうウルフちゃん。

うん。上手くいけばこれはチャンスですねぇ!
鍛錬とはいえ、ボロボロになるまで励んだ男に、女は優しく介抱する…
狭い室内の布団の上には若い男女が…
男は恥ずかしい姿を晒した事へ赤面する…
女はそれを優しい笑顔で包み込む…
うん。かなりポイントを稼げますわね!

うふふふふ…明日の朝には、おはようのチューをしてくれる様になるかも!
そうと決まれば善は急げ!
洗面器に水を張り、タオルを何本か用意してウルフちゃんの部屋へとGO!

案の定、ウルフちゃんは布団の上で気絶するかの様に爆睡中!
そんな彼の顔に、濡らしたタオルで優しくタッチ!
当分は起きないと思うけど、此処は我慢で甲斐甲斐しく介抱を!
お目覚めの瞬間が楽しみだわぁ………


辺りは既に暗くなり、大人な雰囲気が漂ってきました。
遂に彼が目を覚まし、甲斐甲斐しい私とご対面の瞬間です!
私はタオルで顔を拭うのを止めず、最高級の笑顔で彼の目覚めを迎えてあげる。
「…あ!お目覚めになりました!?もっと寝ててもよろしいんですよ」

ウルフちゃんはこの状況にキョトンとしている…
しかし顔を赤らめ私を抱き締めると、徐にキスをしてきたではないですか!?
予想以上の効果に、仕組んだ私もビックリです!
とは言え、こんなチャンスを逃しちゃノンノン!
私もウルフちゃんの首に抱き付き、キスの味を堪能する。
何時までも…何時までもこうしていたいけど、彼は次のステップへと移行した…

ホント………ベタな仕込みだったが、効果は絶大ね…




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