第十五話 スサノオと決戦とハイパーカブトその四
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グリラスワームと対峙する。そのうえで彼に対して言う。
「こちらの世界では中々出て来なかったな」
「あの方の御考えでな」
「それでだというのだな」
「私の相手は御前の予定だった」
三原の声でだ。グリラスワームは話すのだった。
「そして実際にこうしてだ」
「闘うということだな」
「これまで貴様等には二度敗れてきた」
グリラスワームにとっては忌々しい思い出に他ならない。
「だがそれでもだ」
「それでもか」
「今度は勝つ」
こうだ。強い決意を見せて言うのだった。
「私とて伊達にゼクトの幹部だった訳ではない」
「科目は何だ」
「これだ」
グリラスワームから出してきた。それは。
「生物だ。どうする」
「俺も生物は得意だ」
こうだ。ザビーはその科目での挑戦を動じることなく受けた。両者はそのうえで対峙を続ける。
そしてその対峙を少し続けだ。彼等は戦いに入った。
他のライダー達も生徒達もだ。戦っていく。そしてだ。
その中でだ。天道もだ。
キュリオス、即ちスサノオと戦う。そしてその中でだ。スサノオに言うのだった。
「まだ全力ではないな」
「君が全ての力を出していないのと同じだ」
スサノオはカブトの攻撃を受け止めながら彼に返す。
「さあ、だから君もだ」
「あれか」
「そうだ、あの姿になるのだ」
まさにそうしろというのだ。
「あの姿なら私も全力を出そう」
「わかった。それではだ」
カブトの手にハイパーゼクターが出た。それを腰の横に装着してだ。
カブトの姿が変わる。その姿は。
「ハイパーキャスト」
『ハイパーキャスト』
空を舞う赤と銀の姿になりだ。その手に黄金の剣を出してだ。
スサノオにだ。こう問うのだった。
「この姿だな」
「そうだ、その通りだ」
スサノオは満足した顔で答える。
「では私も真の力を出そう」
「どの教科だ」
「全てだ」
返答は一つだった。
「全ての教科で闘おう」
「言うものだな。全ての教科でか」
「闘いは激しければ激しい程いい」
スサノオは実に楽しそうに話す。
「それだけ楽しくなるものだ」
「だからこそか」
「そうだ。全ての教科で闘う」
試験召喚システムについて細かいところまでわかったうえでの言葉だった。
「だからこそだ」
「そうか。それでは俺もだ」
「受けてくれるな」
「受けない筈がない」
ハイパーカブトも言葉を返す。
「俺も楽しませてもらうのだからな」
「楽しむというのか、君も」
「学問は楽しませてもらう」
そうした意味での言葉だった。
「そのうえで貴様をだ」
「倒すというのだな」
「貴様が飽きるまで何度も何度も倒す」
ハイパーカブトだけではない。全てのライダーが同じ考えだった。
「諦
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