白夜の魔神
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直撃した。キノコジンは息絶え爆発した。
残るはハンマークラゲだけである。怪人は右手のハンマーを分銅にして振り回している。
そしてそれを二号に打ちつけんとする。しかし二号も速い。その身のこなしをもってかわす。
懐に飛び込む。そして拳を浴びせる。
しかし効いていないようだ。怪人は怯むことなく襲い掛かって来る。
「そうか。どうやらこいつには生半可な攻撃は通用しないな」
彼の身体は特殊であった。柔らかい身体がダメージを吸収するのだ。
ライダーは考えた。こういう時にはどうすべきかを。
「ならばっ!」
彼は跳んだ。そして楔状に高速回転した。
「ライダァーーーースクリューーーーーキィーーーーーーック!」
本来は一号の技である。だが再改造と特訓により新たに身に着けたのだ。回転しながら蹴りを放った。それは怪人の胸を直撃し刺し貫いた。
「クラァーーーーーーーーッ!」
怪人は断末魔の絶叫をあげた。そして先の二体の怪人と同じく炎の中に消えた。
「やはりな。普通の怪人ではライダーを倒せぬか」
鋼鉄参謀はその爆発を見ながら言った。
「鋼鉄参謀、残るは貴様だけだ!」
彼は爆発を背に身構えて言った。
「面白い、望むところだっ!」
鋼鉄参謀も身構えた。白夜の湖のほとりで今両者の最後の闘いがはじまった。
まずは鋼鉄参謀が拳を振りかざす。二号はそれを横にかわす。
拳は続けざまに来る。だが二号はそれをその抜群の動きでかわす。
鋼鉄参謀は二号を掴もうとする。だが彼はその手を逆に取った。
そして背負い投げで投げる。投げ飛ばされた怪人は受身を取り衝撃を無効化する。
「ライダー・・・・・・」
そこに役がやって来た。戦闘員達はあらかた倒してしまった。彼の援護に来たのだ。
しかし彼はその闘いを見て動きを止めた。彼が間に入るにはあまりにも激しく凄まじい闘いであったからだ。
鋼鉄参謀はそのパワーで力押しにかかる。二号はスピードで対抗する。
両者の手がぶつかった。そして力比べが始まった。
「グググ・・・・・・」
双方共引かない。鋼鉄参謀が力自慢なのに対して二号もまた『力の二号』と呼ばれている。その力と力が今ぶつかり合っているのだ。
それは続いた。両者共その持てる力を出し合った。
二人は一歩も引かない。互いを睨みつつ力をぶつけ合う。
先に力が緩んだのは鋼鉄参謀であった。僅かに膝が緩みそこで姿勢を崩した。
二号は一気に力を入れた。鋼鉄参謀はその身体を大きく崩した。
「今だっ!」
二号は彼を押さえ付けた。そしてそのまま天高く跳んだ。
「ライダァーーーーースクリューーーーブロッオオオックゥーーーーーーーーーッ!」
鋼鉄参謀の手を取り駒状に高速回転する。そしてそのまま投げ飛ばした。
これもまた
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