白夜の魔神
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た。そして高速で突進してくる。
「カメの能力か。伊達にゲルショッカーの改造人間であるわけではないな」
二号はそれを見て呟いた。
「だが俺もゲルショッカーとの死闘を潜り抜けてきた。本郷と共にな」
彼はあの死闘を思い出していた。ショッカー壊滅後ゲルショッカーが現われた。彼は南米でゲルショッカーの怪人達と戦い続けた。
そして南米のゲルショッカーを壊滅させると日本に戻った。最早ゲルショッカーで機能しているのはブラック将軍が率いる日本支部だけだったからである。
そこにはショッカーライダー達がいた。彼は本郷と力を合わせこの難敵を打ち破った。
そして彼は日本各地を転戦した。ゲルショッカーの戦力は壊滅状態となり最後にはブラック将軍自ら作戦にあたった。
吸血怪人ヒルカメレオン。ブラック将軍の正体であるこの怪人はその卓越した知略により本郷を絶体絶命の窮地に陥れる。
その危機に彼は現われた。関西のゲルショッカーを壊滅させた彼は関東に戻っていたのだ。
そして本郷を救い出しブラック将軍を倒した。そして遂に首領の最後を見届けたのだ。
その彼にとってゲルショッカーの怪人もまた戦い慣れた相手であった。彼は迫り来る怪人に対して身構えた。
「来いっ!」
ウツボガメスは突進して来る。二号は跳んだ。
だが速い。怪人はまだ来てはいなかった。
「ファァァァァァァァーーーーーーッ!」
怪人は笑っていた。そのまま反転し着地したライダーの背を狙うつもりであった。
しかしライダーは彼の予想を超えていた。速かったのだ。
「喰らえっ!」
二号は空中で回転した。そして真下に急降下する。
「ライダァーーーーーキィーーーーーック!」
怪人はその真下にいた。その蹴りが甲羅を打ち砕いた。
怪人は爆死した。二号はそれから逃れ着地する。
そこに別の怪人が来た。キノコジンである。
「キュゥルルルルルルルッ!」
叫び声をあげる。そして口から胞子の霧を吐き出した。
二号は後ろに跳んだ。だが怪人はそこに体当たりを敢行する。
「さっきのやつと似たような戦法だな」
彼はそれを見て言った。
「だが少し違うようだな」
どうやら体当たりを浴びせるだけではないようだ。それから接近戦に持ち込むつもりらしい。
「ならば望むところだ」
彼は身構えた。そしてその体当たりを受け止める。
怪人は予想通り拳を振るってきた。二号はそれを的確に防ぐ。
拳を大きく振り被った。どうやら一気に決めるつもりらしい。だが大振りになったところで隙が生じた。
「今だっ!」
二号はその拳をかわした。そして懐に飛び込み投げ飛ばした。
怪人は地面に叩き付けられる。ライダーはそこに拳を加えた。
「ライダァーーーーーパァーーーーーンチッ!」
それは怪人の胸を
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