白夜の魔神
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の状況ではお互い満足には戦えまい。俺は双方に不利の無い万全な状況で戦いたいのだ」
「何故だ!?」
二号はその言葉に対して問うた。
「俺は貴様に敗れた。その借りは戦って勝つことで返してやる」
彼は二号を睨み付けて言った。
「だがそれは万全の状態である貴様を倒してこそ意味があるのだ。そうでなければこの鋼鉄参謀の名折れだ」
「誇りというわけか」
「そうだ、俺は誇り高き黄金魔人の子孫、偉大な先祖の名にかけて卑劣な所業はせん」
彼は先祖の名を言う時微かに胸を震わせた。
「また会おう。そしてその時こそ貴様を倒す」
鋼鉄参謀はそう言うとその場をあとにした。後には二号が残った。
「去りましたね」
そこに役がやって来た。どうやら戦闘員は皆倒してしまったらしい。
「ああ、今のところはな」
二号は鋼鉄参謀が立ち去った方を見て言った。
「だが次に会う時はこうはいかない。おそらく互いに命をかえkた決戦になるだろうな」
「はい」
二人は吹雪舞う雪原の中次の戦いに思いを馳せていた。
「そうか、次で決めるつもりか」
鋼鉄参謀の基地に来たメガール将軍は彼の話を聞き頷いた。
「そうだ、今度こそ二号ライダーを倒す」
彼は胸を張ってそう豪語した。
「そうか、期待しているぞ」
将軍はそれを聞いて頷いて言った。
「うむ。しかし」
参謀はその言葉に機嫌をよくした後で尋ねた。
「どうした?」
将軍はそれに対して問うた。
「どうしたのだ、お主は今日はえらく親切ではないか」
「そうか」
メガール将軍は少ししらばっくれるような態度で言った。
「私は普段とは変わらぬ。だがお主のその考えはわからぬでもないのだ」
「そうか。お主もスーパー1と決着をつけねばならぬのだったな」
「・・・・・・・・・」
将軍はその言葉に対しては答えなかった。
「済まん、気を悪くしたか」
鋼鉄参謀はそれに気付き謝罪した。
「いや、そうではない。私もあの男と決着をつけねばならないのは本当だしな」
彼はまなじりを決した表情で言った。
「だからこそお主のその考えもわかるのだ。だが油断はするな」
「うむ、必ずあの男を倒す」
彼は再びそう言った。
「出撃は明後日だ。それまでは英気を養っておく」
「そうだな。次の戦いに備えておくのもよかろう」
将軍はそう言うと一息置いた。
「それではお主の武運を祈り私から送りたいものがある」
「贈り物?何だ」
彼はそれに対して問うた。
「これだ」
メガール将軍はそう言うと右手をスウッと上げた。すると後ろから怪人達が現われた。
「その者達か」
鋼鉄参謀は彼等を見ると言った。
「うむ。是非役立ててくれ」
将軍は彼等の方に顔を向けて言った。
「・・・・・・済まぬな。有り難
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