白夜の魔神
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「申し訳ない」
彼はそれに対しては礼を言った。
「お礼はいいのよ。私にも私の考えがあってね」
彼女はそう言って笑った。
「お礼を言われたりするのは嫌なの。これはわかってくれるかしら」
「ああ」
将軍は答えた。
「わかってくれたらいいわ。じゃあ怪人達はここに置いていくから」
そう言うと右手をサッと上げた。すると後ろから怪人達が姿を現わした。
「思う存分使ってね。武勲を期待するわ」
「うむ」
「じゃあ私はこれで。そろそろ時間だから」
魔女参謀はそう言って姿を消した。
「行ったか」
マントで全身を覆うとそのまま消えていった彼女を見ながら言った。
「見たところ数は多いな」
メガール将軍は怪人達を見ながら呟いた。
「相手が二号ライダーならあの男といえど分が悪い」
二号の戦巧者は彼もよく知っていた。
「このうちの何体かは奴に送っておくか」
そう言ってその中の数体に対して何かを言った。すると彼等はそのまま部屋を後にした。
「用心しすぎるということはないからな」
彼はそう言うと部屋を後にした。そして指令室に向かい戦闘員達に指示を出した。
一文字と役は雪原を進んでいた。下は半ば氷であり雪も降ってきている。
「そのマシンは氷の上でも進めるんですね」
役が一文字に対して言った。彼はスノーボードに乗っている。
「ああ。何せ空だろうが海だろうが進めるからな」
一文字は答えた。
「あんたもよくこんなの開発したよな。正直驚いてるんだ」
「確かに設計したのは僕ですけれどここまで凄い能力には出来ませんでしたよ」
「じゃあこれはおやっさん達がやったのか」
「そうみたいですね。立花さんマシンに付きっ切りでしたから」
役はマシンを見ながら言った。
「おやっさんが新サイクロンを開発したからな。このマシンはそれの弟みたいなもんだからなあ」
一文字は自身が乗るマシンを見ながら言った。
「それにしてもよくあんな凄いマシンを開発出来ましたね」
「サイクロンのデータがもとになってるんだけれどな。あと本郷も協力したし」
本郷猛は科学者でもありその頭脳はつとに知られている。
「それでも凄いですよ、あんなマシンを作れるなんて」
「いや、それでも」
それ以上のマシンを何なく設計した役を一文字は見て思った。
(しかしこの男は工学をやっていたにしろここまでのものを作るとは。一体何者なんだ)
そうだった。インターポールの一捜査官にしては彼の能力は異様であったのだ。
(とりあえずは俺達の味方のようだが)
信用は出来た。しかし。
(何故皆素性を知らないのだろう)
脳裏を疑念がよぎる。その時だった。
二人を突如として砲撃が襲った。
「来たかっ!」
役はスノーボードから飛び降りた。スノ
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