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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
故郷の味が恋しくて
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存庫だ!誰も居ない!!あっちへ行けよ!」
あぁ…地下へ通じる階段があるだけの小屋か…
道理で小さいわけだ。
「うるさい、退け!」
中へ入ろうとするお父様の邪魔をし、あっさり弾かれる門番…よわっ!
地下は意外に広々しており、幾つもの大きな瓶が並び糠漬け特有の強烈な匂いが充満している。
「うっ!何この匂い!?腐ってるんじゃないの!?」
西洋人 (?)のアルル様達には、この糠漬けの匂いは苦痛だろう…
元ジャパニーズの私には臭いと感じても、耐えられない程ではない…
「此処に居る!美人の匂いがする!」
…仮に、美女の匂いがしたとして、この中で嗅ぎ分けられるとは思えない。
「父さん………酷い悪臭しかしないじゃないですか……鼻と頭がおかしくなったんですか?」
きっと頭よ!
元からだったけど、この臭いで悪化した。
しかしお父様は、お兄様の侮辱を無視して、瓶の蓋を1つずつ開けて中を確認して行く。
お!美味しそうなリュウリ発見!
1本くらいなら許されるわよね…
「う〜ん…美味しいですわ!!このキュウリ最高ですぅ」
やっぱ日本人にはコレよね!
あ〜…渋い緑茶が飲みたい!
「こらマリー!そんな物食べちゃいけません!お腹壊しますよ!」
「大丈夫ですよお兄様。別に腐ってる訳じゃありませんから」
お前のくわえるよりはマシだろうが!
「お、居たよ!!」
どうやらお父様はお目当ての美女を見つけた様だ…
本当に居たのね!?
まぁいい…私はもう1本、キュウリを戴こうと思います。
私が一心不乱にキュウリを食べていると、瓶の中の美女が涙ながらに訴える…
「あ、あの…どうか見逃して下さい!……せめて一晩……あと一晩、故郷との別れの時間を私にください…」
白装束を纏った美女は、きっと生贄のヤヨイ姉ちゃんだろう!
しかしまぁ…お父様に見つけられたという事は、もう生贄にされる事は無くなるだろうて…
筋金入りのエロオヤジだし…
あ…でも、ヤマタノオロチに食べられなくても、お父様に喰べられちゃうか…
まぁいいや!
私はもう1本だけキュウリを戴こう…
「あの…何のこ「貴様ら!!見つけてしまったな!!」
アルル様が質問をしようとしたのだが、私達の後ろにある唯一の出口に、先程の門番が現れ、ヒステリックに大声を出し、プンプン怒っている。
何であんなに怒ってるのだろうか?
お父様に突き飛ばされたのがムカついたのか?
ヤヨイちゃんを泣かしたのが気に入らないのか?
キュウリを摘み食いしたのが拙かったのか…
うん。もう1本と思ったけど、もう止めておこう!
「えっと……何?どうしたの??」
「見られたからには、生きて返すわけにはいかない!ヤヨイは俺が守る!生贄になどさせはしない!」
うむ…どうやらヤヨイちゃんを
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