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ヘタリア大帝国
TURN53 ハワイの戦いその二
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「そちらね」
「だからこそ資産主義であり民主主義である我々とは相容れない」
「ええ、それは他の太平洋の国も同じよ」
 これから彼等の祖国ガメリカが盟主となるこの経済圏も然りだった。
「どの国も資産主義だから。いえ」
「むしろ資産主義でないとだね」
「経済圏は確立できないわ」
「そうなるとやはり」
「ドクツは当然として」
 倒す、それはだというのだ。
「ソビエトもね」
「同じ連合国であろうとも」
「向こうもそう思っているわ」
 資産主義と共有主義、この二つのイデオロギーは相容れないというのだ。
「だから倒すわ。まずは太平洋経済圏を確立して」
「日本をソビエトに向けて」
「あと。中南米ね」
 ハンナは視線を左にやってこの地域についても言及した。
「あそこもね」
「中南米。あそこは確かあれじゃない」
 アメリカ妹がハンナの今の言葉に応えて話に入って来た。
「あの何とかいう埴輪の」
「ええ、ケツアル=ハニーのね」
「アステカとかいったね」
「アステカ帝国よ」
 ハンナはアメリカ妹に応えてこの国の名前も出した。
「キューバ、メキシコ、ブラジルを領有するね」
「その他にも結構な数の星域持ってるね」
「アルゼンチン、ペルー、チリにね」
「結構な大帝国だよね」
「国力ではおそらくは」
 ハンナにしてもアステカ帝国のことはよく知らない。実はこの国は謎に包まれた帝国なのだ。
 それでクー、四姉妹きっての情報政治家である彼女もこう言うしかなかった。
「多分人口は五百億位で」
「多いね」
「ええ。国力も総合でガメリカに匹敵するわ」
「相当なものだよね」
「国民は普通の人類に」
 クーは首を傾げさせながら話していく。
「あの陶器で出来た」
「埴輪だよね」
 アメリカ妹も言う。
「あの連中だよね」
「そう。人類と埴輪の混合よ」
「変わった国だよね。何なのかね」
「私もそう言われると」
「クーもわからないんだね」
「あの国とは交流も一切ないから」 
 どの国とも交流のない、そうした面からも謎の国なのだ。
「攻めても来ないけれど」
「何をしてるのかもわからないんだね」
「怪しい祭典をしたり騒いだりしてるのはわかるわ」
「怪しいって?」
「日本帝国製のそういったゲームをして騒いだり」
 あえて大事なところはぼかしての言葉である。
「後はね」
「他にもあるんだね」
「ええ。おかしなことばかりして」
「騒いでるんだね」
「それ以外のことはどうも」
「また変な国があるね」
 アメリカ妹も自分と隣接している国だがアステカのことはよく知らない。とにかく謎の国であり続けているのだ。
 大統領であるルースも当然この国のことは知ってはいる。だが共有主義やファンシズムに対するのとは別の表
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