過去語り
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だ。
「これは、一体……?」
さっきまでの平和な空気とは裏腹に、張りつめた空気が漂っていた。
そんなとき
「ちーちゃーん!」
兔が現れた。
「……は?」
正確に言えば天井から。
「ちーちゃんが男の子連れ込んでたから心配になって来ちゃ、あいたっ!?」
突如現れたうさみみを付けた女性に、躊躇いなく千冬は蹴りを放った。
「うう、ちーちゃんがショタコンに加えバイオレンスに……ってごめんごめん!?だからその足を下ろして!」
尚も懲りずに何かを宣っていた女性に対して、踵を高く上げて黙らせた。
「それ以上人聞きの悪い事を言うと……沈めるぞ?」
……バイオレンスなのはあながち間違って無いんじゃ……
「一体、何が?」
完全に場の流れから取り残されてしまった切嗣が困惑の声をあげる。
「ああ、一応紹介しておこう。コイツは篠ノ之束。これでもISの産みの親だ」
「これでもは余計だよ!?」
千冬はこの世界にいる誰もが知っているような単語を上げた。しかし、
「IS?」
切嗣の反応は芳しく無かった。
「……何か事情が有りそうだね」
切嗣の反応と、テーブルにあるISのコアに目をつけ、目を光らせる束。
「……君、名前は何て言うの?」
「……衛宮切嗣。失礼ながら、ISというのは一体?」
…………
――――――――――――――――――――――――
「そこからは、アレに目をつけられてね。色々教えて貰った代わりに、僕のISの情報を提供することになったんだ」
時間にして30分。その間、切嗣はずっと喋り続け、シャルロットは瞬き一つせずずっと聞き続けていた。
「こんな所かな。僕がISに乗ることになった経緯は。後は、普通に編入試験を受けて入学しただけだよ」
「……結構大変な目にあったんだね」
シャルロットの顔には同情の色が濃く出ていた。
「まぁ、結果的には良い方に事が運んでくれたから助かったけど」
喋る切嗣の顔は、とても老け込んで見えた。
「さて、休憩も終わった事だし早く予習を終わらせてしまおうか」
「うん。そうだね」
はぁ、と息を吸い気合いを入れる。
(早く勉強を終わらせて行かないと)
「楽しみだね。カーニバル」
「!うん///すっごく楽しみ!」
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