暁 〜小説投稿サイト〜
ゲームの世界に入った俺は伝説のサムライになりました。
1話 鬼眼のキョウ
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ごちそうさま……」

空になった皿に手を合わせた後、会計を済ませ、店の外に出た俺はアルダ村の門へ
向かって歩き出す。
さて…次はどの町、村に行こうかな……。
そんな事を考えながら歩いていると、門の方に人が集まっている。
何かあったのだろうか?
人だかりに近づいて見ると……。

「き、君はとっても美人さんなんだな!だから、僕と友愛するんだな!!」

「や、やめてください!…放して!」

頭上にポッポと表示されている、三十過ぎぐらいの太った魔法使い装備の男が
レヴィアと表示されている
美少女にハァハァと手を握りながら詰め寄っている。
それに対して美少女はとても嫌がっており半泣きだ。

「ま、待ってくださいポッポさん!依頼は取り下げしますので娘には手を出さないで
くださ……ぐぅ!」

「おいおい、この鬼眼のキョウ様とリーダーであるポッポさんにこんな田舎まで歩かせた
上に依頼を取り消すだ?ふざけんなよコラ。」

娘のされている事に耐えかねたのか、頭上にオランドゥと表示されている
美少女の父親は太った男に抗議するも
頭上にキョウと表示されているサムライ風の装備をした片眼が赤い男に蹴られて転んでしまう。
おいおい、何だよこいつら?
依頼って言ってたけど、もしかして冒険者か?
態度が最悪だな……。

「お、お父様!大丈夫!?」

「イ、イシュラ。私は大丈夫だから離れてなさい!」

ふつふつと怒りを感じていると俺が薬をプレゼントした少年達の中に居た少女、イシュラ
ちゃんが美少女の父親に駆け寄る。
どうやらあの子も彼の娘らしい。

「むむ!おっぱいはちっちゃいけど美少女なんだな!君も友愛するんだな!!」

「いや!!」

「おいおい、ポッポさん。独り占めしてないで俺にもやらせてくれよ」

ポッポと表示された豚野郎はまだ子供のイシュラちゃんにまで手を出し始め、
鬼眼のキョウもゲスな瞳で姉妹を見ている。
その光景を見ていた村の人達も怒りの目を冒険者の二人に向けている。

「や、やめてください!依頼料は差し上げます!!
ですからどうか…どうか娘達は見逃してください!」

もうなりふり構っていられなくなった父親は、ついに娘を救うために
死んでも下げたくないであろう頭を下げ、娘を守ろうと土下座をした。
だが……

「……おい、おっさん。
さっきからうるせぇな……死ぬか?」

このゲス野郎はうるせぇと刀を鞘から引き抜いた。
そして、今まで我慢していた村人達がついにキレた。

「ふざけんなよ!イシュラとレヴィアを放して村長に謝りやがれ!!」

「そうだ!謝れ!!」

「そんで二度とこの村に来るんじゃねー!!」

キレた村人達は、怒声を上げながら二人の少女を
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