第一部「数奇なる騎士」
第01話「地に伏した凶鳥」
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ットは開け放たれていて、リフトが下りていた。
「・・・・・」
ライトは無言で駆け寄ると、リフトを起動させてコックピットにのぼり、シートに座る。
「・・・」
パネルに触れると機内のシステムが起動し、モニターに文字が映る。
『RTX-008R-typeGC』
『“Grun-bein”』
ライト「グラン・・・バイン・・・・・・?」
『〜!〜!』
ライトは警報を聞き、警告文に目をやる。
『This body is equipped with a black hole engine. When it is the worst “This body explodes and becomes vanishing.”』
「爆発・・・ブラックホールエンジン・・・008の改修機か・・・」
ライトは資料で見たヒュッケバイン008を思い出す。
月面で爆発事故を起こした、ヒュッケバインがバニシングトルーパーと呼ばれる所以となった機体だ。
「・・・」
ライトは、格納庫のシャッターを開ける。
――唾棄された凶鳥の成れ果てに、再び空を舞う時がきた――
***
「ヘヘヘヘっ!よえぇ!よえぇよ!ヒャッハハハハハ!」
「くっ・・・うぅ・・・!」
テンザンの残忍な戦法により、アダムのゲシュペンストは四肢を奪われていた。
「ホッ、次は頭だって・・・ん?」
熱源反応を確認し、テンザンはガーリオンを湖の方向に向ける。
「なっ・・・!あれは!」
「抜けたか、ならば・・・ターゲット、ガーリオン。」
ライトはフォトンライフルの銃身をガーリオンに向ける。
「なっなんだてめえは「シュート。」
テンザンが言い切る前に、ライトは引き金を引いた。
放たれた光子弾はガーリオンの左脚部を貫いた。
「バランスがとりづらいか。だが、攻撃面積が広ければ問題ないはずだ」・・・」
ライトはならばとばかりにバックパックから二門の砲身を展開する。
「てめえ!やりやがったな!殺すぅ!」
テンザンはガーリオンの体勢を立て直し、バーストレールガンでグランバインを狙う。
しかし・・・
「やらせん!」
アダムがスプリットミサイルを放ち、バーストレールガンを吹き飛ばす。
「・・・Gバスターレールガン・・・発射。」
砲門から二つのエネルギー弾がビーム状に放たれ、テンザン機を貫く、が、とっさに回避運動を取ったのか、下半身を消し飛ばすに留まり、テンザン機の離脱を許してしまった。
「畜生!覚えてやがれぇぇ!!」
テンザンは、そうはき捨てて撤退していった。
「逃がしたか。」
ライトは無機質に言う。
「シラヌイ、聞きたいことがある。」
アダムが呼びかける。
「この
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