第一部「数奇なる騎士」
第01話「地に伏した凶鳥」
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「やむを得んな・・・ハスナカ、お前はツキタニとクルトバードを連れて琵琶湖まで行け!退路は私とシラヌイが確保する。」
「え、あ、りょ、了解!ナナ、ミナミ!行くぞ!」
「「了解!」」
三人は先行していった。
「シラヌイもいいな?」
「ええ、タカヤ達には追いつかせません。」
その言葉と同時に、ライトはスプリットミサイルを放ち、リオン2機を仕留める。
幸い、基地から琵琶湖まではそれほどなく、タカヤ達戦闘機組はすぐに到着した。
「アダム中尉、以後の指示を。」
ミナミが通信でアダムを呼び出す。
「琵琶湖の、お前達のいる近くに地下シェルターの入り口があるんだが・・・確認できるか?」
「シェルターの入り口・・・?」
ミナミが低空飛行に移りながら探す。
「あ、あれじゃない!?」
ナナ機が機首を向けた方向に、人が通れそうな、明らかに人工物である通路が見えた。
「確認できたら、近くに降下して中に入れ。一番大きな格納庫に輸送機がある。起動させて、通信を入れてくれ。」
「了解!行くぞ二人とも!」
タカヤの合図で三人はメッサーを着陸させ、シェルターの入り口へ向かった。
「撒いたか・・・。シラヌイ、無事なようだな。」
「ええ、マシンガンの弾は尽きましたが。」
ライトはマシンガンを捨てながら言う。
「ハスナカ、聞こえるか?」
周波数をあわせ、輸送機を呼び出す。
「あ、・・・がった!つながった!アダム中尉、支持を。」
応えたのはミナミだった。
タカヤは操舵席にいるのか、おぼろげにしか声が聞こえない。
「よし、我々はここから離脱を「そうはさせないっての!!」
通信を遮り、高速でガーリオンがライト機を襲った。
テンザンだ。
ざばん、と水面がはね、ライトのゲシュペンストが琵琶湖へ落下した。
「シラヌイ!!くっ・・・ツキタニ!その場に待機しろ!」
「つぎはてめえだっての!死ねえ!」
テンザンは更に加速をかけ、今度はアダム機を襲う。
「く、うう・・・!」
「へっ、おせえなぁ!」
ガーリオンのバーストレールガンで、マシンガンを持った右手が吹き飛ばされる。
「・・・うぐ、く・・・」
「おっと、楽には殺らねえぜ!じわじわプチプチっとあの世へ送ってやらあ!」
***
「水中適応が施されていたか・・・だが・・・ん?」
ライトは水中で金属反応を見つける。
「格納シェルター・・・」
ゲシュペンストで中に入り、水を抜く。
「・・・これは・・・」
ライトが見たのは、黒いボディに翼の付いたフォルム、大きなバックパックを引っ提げた機体。
「・・・ヒュッケバインなのか・・・?」
ライトはゲシュペンストから降り、その機体に近付く。
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