暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦OGAnother
第一部「数奇なる騎士」
第01話「地に伏した凶鳥」
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ヤが言う。
『そう言うな、チューンアップはしてあるし、ビームキャノンも取り付けた。十分に戦える。』
量産型ゲシュペンストMK-U三番機からアダムが通信を送る。
『ま、いきなりPTで戦うよりはね。』
ミナミが言う。
『それにこの機体、シミュレーターより安定してるし。』
ナナも言った。
「・・・ま、四の五の言ってる場合じゃねえな。」
タカヤも納得し、グリップを握り返した。
『そういえばシラヌイはどうした?』
アダムが尋ねる。
「それが・・・」
タカヤ言いかけた瞬間、第一格納庫内部から小爆発が起きる。
『第一格納庫か?一体何が・・・』
アダムの言葉の先、煙の中から現れたのは量産型ゲシュペンストMK-U。
『あれは13番機、誰が乗っている!?』
アダムは13番機へ回線を開く。
『自分です。アダム中尉。』
ライトが応答した。
『!シラヌイ!』
アダム、だけではない。ほかの三人も驚いていた。
『すみません。警報が鳴ってすぐに飛び出したものですから。』
『どうりでいないわけ・・・ッ!?』
アダム機の近くで爆発が起こる。
リオンのレールガンによるものだった。
「見つかったか!」
アダムがマシンガンを構えた。
「タカヤ、急いで離陸しろ。時間は稼ぐ。」
ライトもまた臨戦態勢をとった。
『すまねえ。ミナミ、ナナ!急ぐぞ!』

「牽制になれば・・・」
ライトがマシンガンを放ちアダムも同様に撃つ。
ライトのものは回避されたが進路上に撃ち込んでいたアダムの射撃が直撃し、リオンのバランスが崩れる。
「・・・これなら・・・ステークセット。」
ライトはブースターをフルにいれてリオンの落下ポイントへ行き、プラズマステークで貫いた。
「やるじゃないか。」
「いえ、中尉の援護のお陰です。それに、シミュレーター通りに落とせたということは、敵機の乗り手が相当な素人だったということです。」
感心するするアダムに対し、謙遜するライトだった。









***










「ホッ、なかなかどうしてしぶてえなァこいつぁよお!」
ガーリオンのパイロット、テンザン・ナカジマ言う。
彼一人でも、既に4機のPTを撃墜している。
しかし、戦闘中であるということを物語る爆音や銃声が消えない。
「ちょいと見に行ってみるか。」
テンザンのガーリオンは一番戦闘が激しいであろう基地中央部へ向かった。












***










「まずいなこれは・・・」
アダムは呟く。
それもそのはずなのだ。
撃墜しても撃墜しても敵は減らない。
幸いなことといえば、この場にランドリオンやガーリオンがいないことくらいである。

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