第57話 黄巾の乱勃発、原作の始まり
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に仕事にありつけるわけじゃない」
「それとこの者達と何が関係あるのじゃ」
「この人達がそうした人達だからさ。彼らは仕事がないから、何時も腹を空かせている。いずれ、空腹を満たすために犯罪者になる。もしくは、既に犯罪者になっている」
「兄様、食べ物はどこにでもあるのじゃ。何故、仕事がないと食べ物がないのじゃ」
「美羽・・・・・・。庶民は仕事をして、お金を手に入れ、そのお金で食べ物を買うんだ」
「・・・・・・仕事がないと食べ物を食べれないのかえ・・・・・・」
私の頭上から美羽の悲しい声が聞こえました。
「私は司隷校尉になって以来、貧民街の人々に炊き出しをしている。しかし、それでは何の解決にもならない。今日、明日の彼らの飢えを救うことが出来ても、彼らに仕事を与えることができなければ意味が無い」
宮廷の連中は闘争に明け暮れ、この状況を気にも掛けていません。
庶民出身の何進様ですら同じです。
やはり後漢は一度命脈を断つ必要があります。
そして、私が漢王朝、第二の中興の祖になってみせます。
全ては董卓が朝廷の実権を握り、少帝を毒殺し献帝を帝位につけなければ始まりません。
その後、献帝は折を見て偽帝として誅殺します。
これは前漢の皇族である私でなければできないことです。
後漢の皇族は既得権益を享受しているので、少帝毒殺の件をうやむやにするはずです。
そうはさせません。
「寒そうなのじゃ・・・・・・」
「美羽、この光景を忘れないで欲しい。私はこの者達を助けたいと思っている。だから、美羽がいずれ大守になったとき、彼らのような者達を守ってあげてくれないか?」
「兄様、分かったのじゃ!」
私の頭上からは美羽の凛々しい声が聞こえました。
これで美羽が南陽大守になったとき、彼女は民を慈しむ為政者になるでしょう。
孫策達のつけいる隙を作らなければいいのです。
もし、仁君となった美羽を排すような真似をすれば、この私は公然と孫策一党を賊として誅殺できます。
揚州を孫家の物とはばからない愚か者共と話し合うだけ無駄です。
どこをどう理解すれば揚州が孫家の物なのか理解できません。
私と美羽が貧民街を出て私の家に向かうと揚羽が血相を変えて私達の所に走ってきました。
「正宗様、大変です!早く宮廷に参内してください。民衆の反乱が起きたそうです」
揚羽は目で私に目配せをしてきました。
とうとう『黄巾の乱』が勃発しました。
さて、恋姫の原作が始まるわけですが、天の御使い北郷一刀はどの陣営に現れるのでしょうか?
どの陣営に現れようと天の御使いを名乗るのであれば逆賊として誅殺するつもりです。
宗教臭い風聞を
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