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スーパーヒーロー戦記
第30話 激突!恐竜帝国
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い。

「アハハハハッ! 殺せ、殺しつくせ! 誰がこの地上の支配者か教えてやるのだぁ!」

 狂ったように笑うゴール。
 勝利はもう決まったも同然であった。マジンガーもゲッターももう動く事すら出来ない。防衛軍の戦力などたかが知れている。スーパーロボットを押えた今、この無敵戦艦ダイを止める事が出来る者などこの地球に存在しないのだ。
 だが、そんなゴールの乗るダイの前に突如一体の巨人が現れた。

「あ、あいつは! メフィラス星人!」

 そう、かつてウルトラマンにザラブ星人をけしかけたメフィラス星人が今ダイの前に立っていたのだ。

「何だ? 異星人風情がワシの前に立つな! 命が惜しかったらさっさと退け! でないとこの無敵戦艦ダイの餌食となるぞ!」
【その気はない。それより貴様等はこの美しい地球を汚した。その罪は貴様の命で償って貰うとしよう】
「戯言を! 構わん! あの異星人を一思いに殺してしまえ!」

 メフィラス星人目掛けてダイが迫り来る。砲弾がメフィラス目掛けて飛んでくる。
 だが、そんな中メフィラスは涼しい顔をしながら砲弾を受け流していた。

【愚かな、貴様等は私を怒らせた。今、その報いを受けるがいい!】

 メフィラスが右手に高エネルギーを纏う。そしてそれを右側に居たウルトラサウルスに向けて放った。
 高エネルギーのビームを受けた右側のウルトラサウルスの頭部がハジケ飛ぶ。その光景にギョッとするゴール。
 さらに続けて左側のウルトラサウルスの頭部も吹き飛ばす。

「お、おのれぇ! 撃て撃てぇ! 撃ち殺せぇ!」
【そうはさせん!】

 メフィラスはすぐさまダイの頭上に飛び上がり、再び高エネルギーのビームを放った。
 放ったビームは砲台と言う砲台を全て破壊しつくした。ダイの体が紅蓮の炎に包まれる。
 部下の殆どが死に絶え、残ったのはゴール只一人となった。

「な、何故だ…何故…ワシは一体貴様に何をしたと言うのだ?」

 未だに何故自分がメフィラスに攻撃されねばならないのか疑問に思っていたゴール。そんなゴールの目の前にメフィラスの巨大な顔が現れる。

【疑問に思っているようだな。教えてやろう。貴様はこの美しい大地を紅蓮の炎で燃やした。私は暴力は嫌いだ。
だが…私の気に入った物を壊されるのはもっと嫌いなのだよ。よって、貴様は私を怒らせた報いを受けるのだ!】

 その言葉を最後にゴールの居る艦橋にメフィラスの鉄拳が放たれた。ゴールの体はメフィラスの巨大な拳を受けてバラバラに砕け散り、炎の中へと消えて行った。
 その後、無敵戦艦ダイは海の上で炎に包まれていき、やがて灰になった。 残ったのは動けなくなったZとゲッター。そして圧倒的力でダイを葬ったメフィラス星人だけであった。

「何故だ、
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