第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第33話 ある男のお願い
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た。……そして、シリカが受諾した後に気付いんだけど…
「…なぁシリカ、別にシリカはキリトと作らなくても大丈夫だったんじゃないか?」
「………あ」
なんで必要ないかいうと、俺とシリカは去年のクリスマスに結婚をして全ての共通化している。
アイテム画面とお金は一つに統一されて、お互いのステータスやウィンドウなども自由に見る事が出来るようになった。
そして、全データを共通してるという事は見るだけじゃなくて、相手のウィンドウの設定などもいじる事が出来る。…なので、本当に信頼できる人とじゃなきゃ結婚は出来ないで、このSAOでは男女比を関係なくしても、結婚するカップルは稀なのだ。
あと、自分のウィンドウを出してから相手のウィンドウを見る事も可能なのだが……結婚すると共通化の為か、出した時に普段は可視モードにしなくちゃ相手には無地の板にしか見えないプレイヤーのウィンドウ画面が、シリカのだけは可視モードにしていなくとも見れるようになった。
…そういえば、少し前にイタズラでシリカの起床アラームの時間を変更した時は、不機嫌になったシリカに謝るのに苦労したなぁ。……もうやらない事にしよう。
まぁそんな訳で、シリカはキリトと作らなくても良かったんだが……俺とシリカの言ってる意味を、キリトはまだよく分からないらしい。
「えっと……作る必要が無いってどういうことなんだ?」
訳がわからんといった顔で、俺に聞いてくるキリト。
仕方ない……ちゃんと説明するか。
でも照れくさい所為もあり、俺はちょっと簡潔に説明した。
「…一言で言うと……結婚」
「……はい?」
「シュウさん、それだけじゃ上手く伝わりませんよ。その……キリトさん、あたし達……結婚したんです」
照れくさそうにキリトに言うシリカ。
シリカから理由を聞いて、キリトはどんな風に言えば分からないのか、戸惑いながら言う。
「えっと、その……おめでとう…」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
キリトの言葉にお礼を返した後、キリトは納得顔になって俺達に聞いてきた。
「……そっか〜、結婚したのか……でも、これだけ二人で一緒にいるのに結婚してない方が可笑しいのかもしれないな。…ちなみにいつしたの?」
キリトは何気なく聞いてきたのだが、俺はその質問は凄く答えにくかった。
……でも、答えないわけにはいかないよな…
「……去年のクリスマス、お前と戦った後だ……なんか、悪いな…」
「あはは、別に余り気にしなくて良いぞ。まぁ思い出したくないのは事実だけどな。……それにしてもあの後か〜……その時から部屋を一緒にしたのか?」
「……いや、ゲーム開始1日目からだよ」
大丈夫だと言いつつも、話題をそらしたキリト
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