第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第33話 ある男のお願い
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の男は中層プレイヤーだ。情報力に攻略組と差があり、未だに上級プレイヤーとして思われたんだろう。
まぁ実際、シリカは今の攻略組の平均よりレベルは高いけどな。
なので見た目が頼りなさそうに見えたのか、キリトと一緒にお願いを聞いてくれと言ってきた訳だ。
それにしても……俺のことを『お兄さん』と呼んだって事は、中層プレイヤーにまで『ビーターの兄がいる』っていう噂は広まってるんだな。…ちょっと複雑だ。
「とりあえず、お願いの内容を聞かせてもらえますか? それに先にお願いをされたのは、そこにいるキリトさんなので、一緒に行って良いかキリトさんに……」
「あ! 俺は別に良いぞ。シリカ達が手伝ってくれるなら、探すのが大分楽になるし……もし一緒にやるんだったら、説明も俺が歩きながらしてやるよ。もし説明を聞いてから嫌になったら、俺がこの人に後で教えるよ」
「宜しくお願いします!」
キリトが良いと答えたのに乗っかるように、男は頭を下げてお願いをしてくる。
そんな男の姿を見て、シリカは俺の方へ向いて『お願いを聞いてあげても良いですか?』と目で話しかけてきた。
まぁ、話しを聞いた後からでも断れるし……今のところは引け受けても良いか。
そう思い、俺はOKを出す為に首を縦に振った。
そして俺のOKサインを見てから、
「分かりました。なら、引き受けさせてもらいますね。説明はキリトさんから歩きながら聞かせてもらいます」
「あ、ありがとうございます!」
シリカが丁寧にお願いを引き受けた事を言うと、男は再び頭を下げてお礼を言ってきた。
それにしても…お礼されるのはいいんだけど、場所がな……結構目立ってきてるぞ…
「よ、よし、なら早速行くか……付いてきてくれ」
キリトも流石に居心地が悪くなってきたのか、男に『それじゃ、少し待っていてくださいね』と声をかけてから、俺達に付いてくるように言いながら歩き出す。
俺とシリカも男に一応、一礼してから(頭を下げてるから見えてるか分からないけど)キリトの後ろに付いて行った。
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キリトが《転移門》で指定した街は、第三十五層の《ミーシェ》だった。
街に着くとキリトは、
「歩きながら説明するって言ったけど、やっぱりそこら辺の宿屋の部屋を借りて話をしよう」
と言うので、俺達は宿屋へ向い始める。
宿屋に着き、『帰って宿屋に泊まるとコルがさらにかかるし、面倒だから今日はココに泊まろう』ということが話し合いで決まったので、俺たち二人とキリトは部屋を借りた。
そして、キリトが部屋が二人部屋で広い俺達の部屋に来て、男からのお願いの内容を俺達に教えてくれた。
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