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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
死霊舞う森
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「おのれ・・・・・・」
 斧を振るおうとする。だが二人のライダーが相手では如何に空にいようと分が悪い。アマゾンはジャングラーGに乗りこちらに向かって来ている。
「勝負はお預けだ。今日は貴様等に勝ちを譲ってやろう」
 そう言うと踵を返した。
「だがこれだけは覚えておけ。スカイライダーよ、貴様を倒すのはこの俺だ」
 そう言い残すと空の彼方へ飛び去って行った。
「行ったか」
 そこへアマゾンがやって来た。
「ええ。今のところは」
 スカイライダーは答えた。目は師団長が消えた空の彼方を見ていた。

「何っ、このアマゾンから撤退するだと!?」
 基地に帰った荒ワシ師団長はツバサ大僧正の言葉を聞いて激昂した。
「そうだ。このアマゾンで戦うのは我等にとって不利だからだ」
 ツバサ大僧正は落ち着いた声で答えた。
「言っている意味がわからん。どうしてここで戦うことが不利なのだ」
「ここはアマゾンだ」
「それはわかっておるわ。それがどうしたというのだ」
「仮面ライダーアマゾンの生まれ育った地だ」
「それがどうしたっ!」
 荒ワシ師団長はさらに語気を荒いものにする。
「我々はこの地での戦いに慣れてはおらん。空と密林では戦い方が違う」
 ツバサ大僧正は彼を宥める様に言った。
「何故密林で戦う必要がある」
 荒ワシ師団長は顔を顰めて言った。
「空で戦うのが一番であろう。奴等のうちで空を飛べるのはスカイライダー一人なのだしな」
「アマゾンに戦闘員達を全滅させられたのは誰だ」
「グッ・・・・・・」
 その言葉にさしもの荒ワシ師団長も沈黙した。
「アマゾンライダーの空中戦における能力も無視出来ない。あのマシンは空も飛べるのだしな」
 彼は言葉を続けた。
「そして密林の中に誘い込まれたら我等には為す術は無い。我々はあの中では将に翼を?がれた鳥だ」
「フン、臆病者が」
 反論は出来なかった。だが苛立ちを抑える事が出来ずに吐き捨てる様に言った。
「臆病ではない」
 ツバサ大僧正は彼を睨み付けて言った。
「有利な場所で戦うのも戦略だ。必ず勝てる場合以外は迂闊に動かぬことだ」
「そうだ、俺は必ず勝つのだ」
 師団長は拳を振り回して力説した。
「この俺があの男に負ける筈がない。誇り高き中東の空の覇王がな」
「・・・・・・そうか」
 大僧正はそれ以上反論しようとはしなかった。
「ならばこのアマゾンはそなたに任せよう。私はギアナ高地にでも退かせてもらう」
「フン、勝手にしろ。あの地で俺の勝利を聞き歯噛みするがいい」
「・・・・・・それを楽しみにしている」
 彼はそう言うと荒ワシ師団長に背を向けた。そしてその部屋を後にした。
「腰抜けが。よくあれでツバサ一族の長が務まるな」
 彼は顔を顰めて言った。そして部下
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