死霊舞う森
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んだか」
荒ワシ師団長がやって来た。そして上から主がいなくなった船を見下ろす。
「だが安心しろ。奴等は絶対に川から出て来る」
彼はそう言ってニヤリ、と笑った。
「カイゾーグでなかったのを不運に思うのだな」
そう言って右手を上げる。戦闘員達が下に向けてボウガンを構える。
「慌てる必要は無いぞ。よく狙え」
そして二人が上がって来るのをまつ。しかし。
「・・・・・・おかしいな」
二人は上がって来なかった。柔分経っても上がって来ない。
「おかしいな。まさかピラニアに喰われる連中でもあるまい」
荒ワシ師団長はいぶかしんだ。
「だが焦る必要は無い。ゆっくり待つのだ」
戦闘員達にはそう言った。彼は水の中での戦いはあまり得意ではない。
「我々には切り札があるしな」
そう言って上を見上げる。
三十分経った。流石に痺れを切らした。
「何人か下へ行け」
調べてみるよう言った。その言葉に従い戦闘員が何人か降りる。
船に降りた。そして川の中を見る。
「何か変わったところはあるか?」
荒ワシ師団長は上から問うた。
「あまり・・・・・・」
戦闘員の一人が答えた。その時だった。
何かが川から飛び出て来た。そして船の上にいた戦闘員達を蹴散らす。
「ムッ!」
それはジャングラーGであった。戦闘員達を蹴散らすと再び川の中に消えた。
「油断するな、すぐにこっちにも来るぞ!」
荒ワシ師団長はそれを見て言った。
「ケーーーーーーッ!」
彼の予想は当たった。ジャングラーGは再び川から出て来た。
「今だ、狙えっ!」
荒ワシ師団長は斧を持った右腕を振り下ろした。戦闘員達がボウガンを発射する。
だがアマゾンはマシンから跳んだ。弓矢は空しく宙を切った。そして空中で一回転し戦闘員の一人に襲い掛かった。
「ケケーーーーーッ!」
鰭でその戦闘員を切り裂く。川に落ちる戦闘員を踏み台に再び跳び上がる。
そして別の戦闘員に襲い掛かる。こうして次々と戦闘員達を倒していく。
「クッ、何という奴だ」
荒ワシ師団長はそれを見て舌打ちした。
「だがこちらにはこういう時の為の決戦兵力がある」
そう言って再び上を見上げた。
「行けっ!」
上から二体の怪人が姿を現わした。
「クワァーーーーーーッ!」
「キキキキキキーーーーーーッ!」
ブラックサタンの猛禽怪人奇械人ハゲタカンとショッカーの吸血怪人蝙蝠男である。怪人達はアマゾンに向けて急降下して来る。
「如何に貴様といえどその足場で二体の怪人を同時に相手には出来まい、どうだ!」
「甘いっ!」
その時左手から叫び声がした。
「その声はっ!」
荒ワシ師団長は左を振り向いた。そこにあの男がいた。
「来たか・・・・・・」
彼はその男を見て言
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