暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
死霊舞う森
[4/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、荒ワシ師団長は心の中に疑念を抱いていた。
「ならば頼んだぞ。重力低減装置のデータを俺に渡してくれ」
「解った。それではそろそろ作戦を開始するので帰ってくれないか」
「うむ。では健闘を祈る」
 タイタンは炎の中に消えた。荒ワシ師団長はそれを見送って言った。
「フン、何を考えているのかは知らんが」
 その顔にはあからさまな嫌悪が滲んでいる。
「精々今のうちに威張っているがいい。地底の王といってもこの砂漠の覇王に勝てるとでも思っているのか」
 彼は戦闘員達の方へ顔を向けた。
「行くぞ。そしてスカイライダーを討つ」
「ハッ」
 戦闘員達はその言葉に対し敬礼した。
 荒ワシ師団長は飛び立った。そして戦闘員達もそれに続く。

「それにしても凄い川ですね」
 筑波は船の上から川を見ながら言った。
「対岸が見えない。まるで海だ」
「それ日本の川が小さいだけ。アマゾンではそれが普通」
 アマゾンは笑顔で言った。
「だからといって日本の川が悪いわけじゃないけど」
「まあ大きけりゃいいってもんじゃないですしね」
「それでもアマゾンこの川が一番好き。やっぱり心が落ち着く」
 彼はこの川の水で生まれ育ってきた。だからこそこの川を深く愛しているのだ。
「この川たくさんの生き物いる。そして多くの話ある」
「話、ですか?」
 筑波はその言葉に興味を持った。
「そう。巨大なアナコンダや人を飲み込むナマズの話とか」
「それは俺も聞いたことがありますよ。けれど本当ですか?」
「本当。アマゾン実際に戦ったことある」
 アマゾンは笑顔で答えた。
「バゴーと一緒に船に乗っていた時に大蛇がやって来た。二十メートルはあった」
「二十メートルですか」
 筑波はそれを聞いて驚いた。彼が今まで見た最も大きな蛇は十メートルのものが精々であったからだ。
「アマゾン川に飛び込んでそいつと戦った。そして追っ払った」
 アマゾンは目を輝かしている。どうやら本当らしい。
「ナマズもそうだった。危うく飲み込まれそうになったが何とかやっつけた」
「人間を・・・・・・。ここのでかい魚はピラルクだけじゃないんですね」
「ピラルク大人しい。この川には鮫や鰐もいる」
「鰐は知っていますけど鮫までいるんですか!?」
「うん。たまに川を上って来る。だから気をつけた方がいい」
「そうなんですか・・・・・・」
 筑波は川を覗き込んで呟いた。
「だとしたら結構厄介ですね」
「厄介?何が?」
「いえ、バダンの他にも危険が多そうですし」
「それは心配無い」
 アマゾンは微笑んで言った。
「普段はどの生き物も大人しい。アナコンダもアマゾンが追っ払ったらそれで帰って行った」
「そうなんですか!?」
 筑波は疑問符を付けて言った。
「うん。ここは食べ物が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ