暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
死霊舞う森
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持っていた。現地のポルトガル語の新聞である。
「それかなり怪しい」
 アマゾンは岸辺で歯を磨いていた。口をゆすいだ後でそう言った。
「やっぱりそう思いますか」
 筑波は彼がそう言ったのを聞いて言った。
「うん。多分奴等はもうすぐこっちに来る」
「来ますね」
 それは筑波も感じていた。
「ではここにいたら迷惑がかかりますね。すぐに出ますか」
「それがいい。けれど川には行かない方がいい」
「といいますと」
「アマゾンに任せて。いい考えある」
 アマゾンはニカッと笑って筑波に対して言った。そして話しはじめた。
「あの二人は何処にいる」
 荒ワシ師団長は空を駆りながら戦闘員の一人に問うた。
「ハッ、この下の辺りのようです」
 背のプロペラで空を駆るその戦闘員は探知機を見ながら言った。
「そうか、この下か」
 荒ワシ師団長はそれを聞き下を見下ろした。鬱蒼と茂った密林である。
「降りるぞ」
 彼は戦闘員達に対し言った。
「えっ、しかし・・・・・・」
 空で戦いを挑むと思っていた彼等はそれを聞いて顔を見合わせた。
「心配するな、俺は必ずライダーの首をとる」
 そう言って自ら降りて行った。
「怪人達にも伝えよ、すぐに来いとな」
「ハ・・・・・・」
 戦闘員達は力無く答礼した。そして連絡した後彼に続く。
「出て来い、ライダー達!」
 荒ワシ師団長は密林に入り叫んだ。
「この荒ワシ師団長が貴様等の首を貰いに来てやったぞ!」
 その周りを戦闘員達が取り囲む。ようやく追いついたのだ。
「荒ワシ師団長、迂闊に叫ぶのはあまり・・・・・・」
 戦闘員の一人が諫めようとする。
「貴様等は黙っておれ!」
 しかし彼はそれを一喝した。
「貴様等は俺の言う通りに動いておればよいのだ!」
 普段は戦闘員達の言葉もよく聞くが今は違っていた。スカイライダーに敗れたことによる屈辱からであろう。彼は明らかに冷静さを失っていた。
(これはまずいな・・・・・・)
 戦闘員達はそう思った。だがそれを口に出すことは出来なかった。
 これ以上の諫言はかえって自分達の禍となる。彼等は口を噤むことにした。
「言われなくてもここにいる」
 その前に二人の戦士が姿を現わした。
「出てきおったか」
 荒ワシ師団長は彼等の姿を見て舌なめずりするように笑った。
「そうだ、貴様を倒す為にな」
 筑波は彼を指差して言った。
「フン、戯言を」
 師団長は筑波を見下すように見て笑った。
「貴様はこの俺が倒すと何度も言っているというのに」
「じゃあやってみろ」
 筑波は珍しく強い声で言った。
「最初からそうしてやるつもりだ」
 それが返事であった。
「よし、行くぞ!」
 筑波は構えを取った。アマゾンもそれに続く。

 スカイ・
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