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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
摩天楼の悪魔
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どよ」 
 彼はそう言って道路の向こう側を指差した。
「幾らニューヨークが変わり者が多いつっても下水道に住む奴はいないよな」
「ああ。俺だったら絶対嫌だな」
 男達は口々に言った。
「とりあえず俺が見たのはそれ位だな。まあ後はこの街じゃ普通にあることしかないな」
「そうか、有り難う」
「いや、いいってことよ。それじゃあな」
 彼等は結城達に別れを告げるとその場を後にした。
「おやっさん」
 結城は立花に顔を向けて言った。
「ああ、行こう」
 立花はそれに対して頷いた。そして二人はそのマンホールに向かった。

 マンホールを開け中に入る。そしてその中を進んで行く。
「何か折角ニューヨークに来たのに下水道ばかり入ってるな」
 立花は残念そうな声で言った。
「仕方ありませんよ。連中は何処にいるかわかりませんからね」
 結城は立花を宥めるように言った。
「奴等は暗いところが好きですからね。まあ一種の習性でしょうか」
「そういえばそうだな。ひょっとすると首領の好みかもな」
「かもしれませんね。宇宙人だというのに変なことだ」
 結城はその言葉に苦笑して言った。
 中を進む。するとそこに黒服の戦闘員がいた。
「おい、いたぞ」
 立花は曲がり角に身を隠して言った。
「はい。どうやら当たりだったみたいですね」
 結城も同じ場所に身を隠しながら言った。
「やるか」
 立花は結城の方を向いて言った。
「いえ、今はやり過ごしましょう」
 結城はその言葉に対し首を横に振った。
「後をつけましょう。そうすれば基地の場所がわかるかも知れません」
「そうだな。そっちの方がいいな」
 立花はその言葉に頷いた。こうして二人はその戦闘員の後をつけた。
 戦闘員はそのまま歩いていく。二人は身を隠しながらそれを追う。
「随分深いところまで歩いて行くな」
 立花は尾行しながらポツリと言った。
「はい。あの男らしいと言えばそうですが」
 結城も言った。そして後をつけていく。
 やがて戦闘員は辺りを見回しだした。
「おい」
 二人は再び身を隠した。そして物陰からその様子を見る。
 戦闘員は目の前の壁を押した。すると壁が左右に開いた。
「隠し扉か」
 結城はそれを見て言った。戦闘員はその中に入って行った。
「行くぞ」
 立花は戦闘員が姿を消したのを見て物陰から出て言った。
「はい」
 結城はそれに対し頷いた。そして二人は扉の前に来た。
 そして戦闘員がしたように壁を押す。そして中に入って行った。
 その中はやはり基地だった。彼等は下水道の奥深くに基地を建造していたのだ。
「ヨロイ元帥らしいな」
 立花は暗い基地の中を進みながら言った。
「はい。やはり復活しても考えることは同じですね」
 結城は既にラ
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