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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
摩天楼の悪魔
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一旦言葉を切った。
「しかしな」
 ここで口調が変わった。
「貴様とは少しやり方が異なる」
「フン、他人のやり方にまで口は挟まん」
 ヨロイ元帥はそれに対して言った。
「俺には俺のやり方がある。俺は結果さえ良ければそれでいいのだ」
「・・・・・・そうか。貴様らしいな」
 ブラック将軍はそれを聞いて言った。
「それでは私は帰らせてもらおう。約束通り怪人は届けたしな」
 そう言うと踵を返した。
「待て」
 ヨロイ元帥は彼を呼び止めた。
「何だ?」
 将軍はその声に対し振り向いて尋ねた。
「怪人達はどのようにして復活させたのだ」
「何だ、そんなことか」
 ブラック将軍は表情を変えずに言った。
「私のやり方でだ。そう言えばわかるだろう」
「・・・・・・うむ」
 ヨロイ元帥はその言葉を聞いて頷いた。
「それでは吉報を期待する。私は本来の任務があるからな」
「ああ。わざわざ届けてくれて感謝する」
「礼には及ばん。それではな」
「うむ」
 こうしてブラック将軍は基地を後にした。
「・・・・・・元ゲルショッカーの最高幹部たる自信か。堂々たるものだ」
 ヨロイ元帥は彼が去った扉を横目で見つつ呟いた。
「だがそれだけではこの先生き残れん」
 彼はそう言うとニヤリ、と笑った。
「世界は頭のいい者が生き残るように出来ているのだ。奴もいずれそのことを思い知るだろう」
 そして床に描かれたバダンの紋章を見た。
「このバダンで最高の実力者になる日ももうすぐだ。俺の時代はすぐそこまで来ている」
 彼はそう言うと再び笑った。そして闇の中に消えていった。

「フム、ヨロイ元帥が動いたな」
 マシーン大元帥は自分の基地で椅子に座りながらモニターを見ながら言った。
「ハッ、既に手元にある全ての怪人達を出撃させたようです」
 側に控える戦闘員の一人が報告した。
「あの男らしいな。戦力が揃ったらすぐに動く」
 そう言いながらモニターを眺める。
「それも陰に隠れて狡猾にな」
 そう言うと戦闘員へ顔を向けた。
「例の二人は動いていないか」
「ハッ、今のところ動きはないようです」
 別の戦闘員が言った。
「そうか。今は様子を見ているというところか」
 そう言うと椅子から立ち上がった。
「だが連中から片時も目を離すでないぞ。何か動きがあったらすぐに伝えろ」
「わかりました」
「動くなら動けばいい。しかし圧倒的な力の前には小細工など全く無意味なものだ」
 彼はそう言うとモニターに目を戻した。そしてそれに映るヨロイ元帥の姿を見ていた。

 ブラック将軍は自身の基地に戻った。そして配下の戦闘員達の挨拶を受け自室に戻った。
「どうだった、ニューヨークは」
 そこへ何者かがやって来た。
「別に。これといってお
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