摩天楼の悪魔
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んだろう?」
「・・・・・・はい」
彼は少し暗い顔をして答えた。彼は今まで右腕の多くの部分は人間であった。だが今回の強化改造でその全身を改造したのだ。
「バダンに勝つ為に。さもないと世界は闇に覆われてしまいますから」
「そうか」
立花はそれ以上言わなかった。悪ある限り戦う、そう宿命付けられたライダー達の苦しみと悲しみは誰よりも知っているからだ。
「行きましょう、怪人が出て来たってことはおそらく大きな作戦を考えていますよ」
「そうだな。それが奴等のやり方だ」
二人は再び事故現場へ向かった。そして現場に到着した。
「これは・・・・・・」
事故現場は煙に包まれていた。どうやら爆破されたらしい。所々崩れ落ち火が点いている。
「爆弾テロか。よりによって」
ライダーマンは怒気を含んだ声で言った。あの事件以降ニューヨーク市民達はテロに対して極めて敏感になっていることを知ってのことだとわかったからだ。
「ここまで残忍なことをする奴といえば・・・・・・」
何人か考えた。地獄大使に百目タイタン、ドクロ少佐等か。だが彼等ではないと思った。
(もしかすると・・・・・・)
ある人物が脳裏に浮かぼうとする。その時だった。
「イィーーーーーーッ!」
煙の中から戦闘員達が現われた。そしてライダーマン達に襲い掛かる。
「やはりいたかっ!」
ライダーマンは彼等を倒した。そしてアタッチメントを装着する。
「ドリルアームッ!」
怪人がいると予想していた。そしてそれがどういうタイプの怪人かも。
やはり怪人が現われた。ジンドグマの火焔怪人火焔ウォッチである。
「ウォーーーーーッチ!」
怪人はライダーマンの前に出ると絶叫した。
「やはりな。爆弾を操る機械怪人だったか」
ライダーマンはその怪人を見て言った。
「ならば話が早い。行くぞっ!」
ライダーマンはドリルアームを手に突進する。火焔ウォッチも動いた。
両手を針時計に変えてきた。そしてそれでライダーマンを打とうとする。
しかしライダーマンはそれを素早い動きでかわした。そして怪人の懐に潜り込んだ。
「喰らえっ!」
怪人の胸にドリルを突き立てた。丁度左胸の時計を刺し貫く。
「ギギイイイイイッ!」
怪人は絶叫した。そして後ろに倒れた。
ライダーマンはドリアルアームを引き抜いた。そして後ろに跳び退いた。
「決まったな」
怪人は爆発した。ライダーマンはそれをクールな様子で見守っていた。
「やったな、おい」
立花が戦闘員の最後の一人を倒し終え言った。
「ええ。おやっさんも腕は鈍っていませんね」
「当たり前だ、この日の為にずっと鍛えていたんだ」
彼は拳を振って言った。
「それは有り難いですね。頼りにしてますよ」
「おい、任せとけ」
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