摩天楼の悪魔
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。豊富な栄養で大きくなった鼠や捨てられた鰐等もいるのだ。
二人は暗いその危険に満ちた地下迷宮を進んでいた。結城は既にライダーマンに変身している。
「気をつけろよ」
立花はライダーマンに対して言った。
「はい。何があるかわかりませんからね」
ライダーマンは答えた。そして事故現場へ向かった。
あと数分で辿り着こうというその時だった。不意に水路から何かが現われた。
「やはりっ!」
出て来たのはショッカーの毒ガス怪人トリカブトである。
「ガガガッ」
怪人は奇声を発しながら右手を伸ばして来た。
「成程、右手が伸びるのか」
ライダーマンは立花を後ろに下がらせそれをかわした。
「ならばこちらも右手を使おう」
彼は腰からアタッチメントを取り出しそれを右手に装着した。
「パワーアーム!」
彼は右手にパワーアームを着け怪人に向かった。トリカブトはその長い右腕を振ってきた。
「確かに長い武器は有利だ」
彼は横から来るその右腕を見ながら言った。
「だが長いぶん防御が手薄になる場合がある」
彼はそう言うとパワーアームを上から下へ一閃させた。
「ガガッ!」
パワーアームは怪人の右腕の蔦を切断した。怪人は思わず叫び声をあげた。
しかしトリカブトの武器はそれだけではなかった。今度は口から緑色の液体を噴き出した。
「危ないっ!」
ライダーマンはそれを上に跳びかわした。そして上にあったパイプにしがみ付き下を見る。
「植物の怪人は溶解液を備えているものが多い」
彼は落ち着いた声で言った。
「かって俺が改造した多くのデストロンの怪人達もそうだった」
彼がデストロンの科学者として開発した多くの兵器と怪人達。そのことは彼にとって忘れられない原罪となっている。
「だからこそその戦法や戦闘力についても熟知している」
彼はそう言うと下へ向けて跳び降りた。
「そしてその弱点もな」
パワーアームを再び一閃させた。そして怪人の頭を切った。
怪人は水路へ落ちようとする。だがライダーマンはアタッチメントを換えた。
「そこへ落とすわけにはいかない」
彼は大型のアームを装着して言った。
「グレネードアーム!」
それで怪人を撃った。怪人は四散し煙となって消えた。
「それが新しいアームの一つか」
立花は消え去った怪人とその初めて見るアームを見て言った。
「はい、海堂博士達に新しく取り付けて頂いたものです」
ライダーマンはアタッチメントを直しつつ立花に対して言った。
「またすげえ威力だな、おい」
「はい、正直俺も驚いてます」
彼は顔を引き締めて言った。
「しかしバダンを相手にするにはこれ位じゃないと。他のライダー達もかなりパワーアップしましたしね」
「ああ。そういう御前も全身を改造した
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