摩天楼の悪魔
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「俺はこれで失敬させてもらうがな」
そう言って飛行船の窓を鋏で壊し出ようとする。
「クッ、待て!」
追おうとする。しかし鋏が首を絞め思うように動けない。
「フフフ、さらばだ」
ザリガーナはそう言うと飛行船から飛び降りた。すると飛行船が爆発した。
「ライダーーマンッ!」
それを遠くのビルから見ていた立花は絶叫した。
「よし、これで奴は死んだ」
ザリガーナは着地したビルの屋上で飛行船が爆発四散するのを見ながら言った。
「炭素菌はまた作ればいい。ライダーがいなくなれば作戦はどのみち成功したも同じだ」
飛行船は空の中に消えていく。それを見たニューヨークの市民達の驚く声がする。
「これで俺の地位を脅かすものは無い。デーーストロン以来の俺の夢が叶うのだ」
そう言い高笑いした時だった。
「それはどうかな」
後ろから声がした。
「その声はっ!」
ザリガーナはその声にハッとして振り向いた。そこにはあの男がいた。
「残念だったな。俺はまだ生きている」
ライダーマンはビルの貯水タンクの上に立って腕を組んでいた。
「おのれっ、あの爆発から逃れるとは・・・・・・」
「新しく生まれ変わったマシンのおかげだ。俺がどうして飛行船にやって来たか忘れていたようだな」
「クッ、そうだった・・・・・・」
ザリガーナはそれを聞いて歯噛みした。
「俺もそう簡単に死ぬわけにはいかない。そして貴様を今ここで倒す」
「フン、貴様に出来るのか!?」
ザリガーナは鋏を振りかざして言った。
「出来なければこんなことは言わん。行くぞ!」
ライダーマンは右腕にパワーアームを装着した。おして下に飛び降りた。
「トォッ!」
両者は打ち合った。銀の火花が飛び散る。
「おのれっ、アタッチメントも強化されているな」
ザリガーナはパワーアームを受けて言った。
「当然だ。バダンを倒す為ならな」
二人はその腕を激しく振るった。そして互いに譲らない。
「だがその程度では俺は倒せん」
ザリガーナは間合いを離した。そして口から泡を吐いた。
「この程度っ!」
ライダーマンは上に跳んだ。そしてアタッチメントを換装する。
「スウィングアームッ!」
分銅の付いた腕に換えた。そしてそれを叩き付ける。
「ウッ!」
それを受けたザリガーナの腕に衝撃が走る。
「どうやら衝撃には弱いらしいな」
ライダーマンはそれを見て言った。
「二号ライダーもそうだったという。全身が鋼で出来た鋼鉄参謀をどうして倒したか」
彼はアームを振るいながら言った。
「内部に衝撃を加えていったのだ。如何に全身を厚い鎧で覆おうとも衝撃までは抑えられない」
ライダーマンは尚も攻撃を続ける。
「そしてそれは貴様にもそっくりそのまま言えることだ」
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