暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
摩天楼の悪魔
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見て顔を歪めて言った。
「言った筈だ、貴様だけはこの俺の手で倒すと!」
 ライダーマンはマシンから飛び降りて彼に対して言った。
「ここが貴様の墓場だっ!」
 そして右手で彼を指差して言った。あの右手で。
「フン、そう簡単にいくかな」
 ヨロイ元帥はライダーマンを睨み付けて言った。
「逆にここを貴様の墓場にしてやる」
 その声を合図として左右から戦闘員が姿を現わした。そしてライダーマンを取り囲む。
 怪人も出て来た。デストロンのテロ怪人スプレーネズミとネオショッカーの刺客怪人アオカビジンである。
「成程な、細菌を使う怪人ばかりか」
 ライダーマンは二体の怪人を見て言った。
「そうだ、この街に炭素菌をばら撒く為にな」
 ヨロイ元帥は笑いながら言った。
「だが少し予定が変わった」
 彼はそこで表情を引き締めた。
「ライダーマン、まずは貴様を倒す」
 怪人と戦闘員達が左右に動いた。
「そして俺はバダンの最高幹部となるのだ」
「そうか」
 ライダーマンはそれを聞いて呟いた。
「変わらんな。デストロンにいた頃と」
 スプレーネズミと正対しながら言った。
「貴様のその醜い心、一度は死んでもそうそう消えるものではないらしい」
「醜い?心地良い褒め言葉だな」
 ヨロイ元帥はライダーマンの言葉に返した。
「そうだろうな、かって俺の右腕と俺を助けてくれた部下達を殺した貴様にとってはな」
 左右から戦闘員が来る。ライダーマンはそれを一瞬で倒した。
「俺もかってはその貴様と同じだった」
 彼はアタッチメントを装着しながら言った。
「憎しみと復讐に燃えそればかり考えていた」
 スモッグアームだ。
「だが今は違う。人々の為に戦うライダーの一員としてヨロイ元帥、貴様を倒す!」
 そう言うと煙幕を発射した。
「落ち着け!単なる目くらましだ!」
 ヨロイ元帥は叫んだ。その通りだった。
 しかしライダーマンは動いた。まずはアオカビジンの前に来た。
「カビィーーーーーッ!」
 怪人はライダーマンが来ることを予想していたようである。その拳を振るってきた。
「カビの怪人か」
 ライダーマンはその拳を受け止めて言った。
「カビの弱点は・・・・・・」
 間合いを離しアタッチメントを装着した。
「炎だっ!」
 パワーアームを激しく動かした。そしてその摩擦熱で炎を起こした。
 そしてそれで斬りつけた。怪人の身体をその炎が襲う。
「グギィーーーーーッ!」
 怪人はその炎を浴びて絶叫した。そして燃え死んだ。
 その炎は白い煙幕の中からも見えた。戦闘員達はそこに殺到した。
 だがいない。ライダーマンはスプレーネズミの後ろに来ていた。
「ギッ!?」
 怪人は後ろに何者かが来たのを察した。そして右手を振るった。
「キ
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