摩天楼の悪魔
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どうした?」
同僚の戦闘員がそれに対し声をかけた。
「あれは何だ?」
見ればこちらに飛んでくる。
「あれは・・・・・・」
彼等はその姿を認めて表情を一変させた。
「ヨロイ元帥、大変です!」
彼等は大声でヨロイ元帥を呼んだ。
「馬鹿者、そんなに騒ぐな」
ヨロイ元帥はそれに対して不機嫌そうに答えた。
「あ、あれを!」
戦闘員達は不機嫌になった上司を見てもまだ落ち着きを取り戻さない。必死に窓の方を指差す。
「フン、こちらに突っ込んで来る飛行機でもあるのか?」
彼等を横目にジロリ、と睨みながら言った。そして窓の方に目をやった。
「何・・・・・・」
ヨロイ元帥はそれを見て絶句した。マシンに乗るライダーマンがこちらに突っ込んで来ているのだ。
「馬鹿な、あのマシンが空を飛べるとは聞いておらんぞ!」
ヨロイ元帥は思わず叫んだ。
「いや・・・・・・」
だがそこで考えを巡らせた。
「改造されたか。他のライダー達のマシンも強化されていると聞いたしな」
そして窓の外のライダーマンを再び見た。
「案ずることはない。もしもの時の用意はしておる」
そう言うとマイクを取り出した。
「モモンガー獣人よ」
『ハッ』
マイクに返事が返って来た。
「奴が来た。すぐに始末するのだ」
『わかりました』
「よし、頼むぞ」
そしてマイクを元に戻した。
「これでよし。所詮空中ではその力も充分に出せまい」
「それでは進路はこのままで」
舵を取る戦闘員が尋ねた。
「当然だ。蚊の一匹程度で作戦を変更するつもりは無い」
ヨロイ元帥はそう言うと指揮官の席に戻った。余裕である。しかしその余裕が仇となったのだ。
「来たな」
ライダーマンは前にやって来た怪人を見て言った。ガランダーの怪人モモンガー獣人だ。
「モガァーーーーーッ」
怪人は奇声を発しながらこちらにやって来る。ライダーマンはアタッチメントを装着した。
「それはこちらも予想している」
パワーアームを装着した。そして向かって来る怪人に対抗する。
怪人の牙をそのアームで受け止めた。そして一旦は退ける。
怪人は再びこちらに向かって来る。ライダーマンはそれより速くアタッチメントを換装していた。
「マシンガンアームッ!」
マシンガンを斉射した。怪人の身体を無数の銃弾が襲った。
「グガッ!」
それは怪人の全身を襲った。そして飛行膜の内側にある爆弾を撃った。
それは次々に爆発した。そしてモモンガー獣人は空中で爆死した。
「これで邪魔者はいないな」
ライダーマンはそう呟くとマシンのアクセルを踏んだ。
そしてそのまま突進する。窓から飛行船の中に乱入した。
「おのれっ、ここまで来るとは」
ヨロイ元帥は乱入してきたライダーマンを
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