摩天楼の悪魔
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マンの言葉を聞いて嘲り笑った。
「貴様はここで死ぬというのに」
そう言うと手に持つ三叉の槍を突き出して来た。
「俺が死ぬだと!?」
ライダーマンはその槍を見ながら言った。
「残念だが一度は死んだ身。そうそう何度も死ぬわけにはいかない」
ロープアームでその槍を絡め取った。そして槍を奪い取った。
「貴様等がこの世にいる限り俺は死なん。そのことはよく覚えておけ」
そう言うとネプチューンへ向けて槍を投げ付けた。
「グフッ・・・・・・」
槍は怪人の胸を貫いた。そして壁に縫い付けた。
「おやっさん、急ぎましょう」
ライダーマンはそれを見届けると指令室を後にした。
「あ、ああ」
立花は焦っていた。しかしあくまで冷静な彼の様子に驚いていたのだ。
二人は基地を出た。程無くして基地は爆発した。怪人が爆死したのだ。
ニューヨークの象徴の一つ自由の女神。アメリカ独立百年を記念してフランスから送られた像である。
この像はそのままアメリカの象徴と言ってもいい。自由の国アメリカを守護する女神の像なのだ。
しかし今この像の上を不吉な悪魔が飛んでいた。
「よし、そろそろ作戦を開始するぞ」
ヨロイ元帥は飛行船の中で言った。
「ハッ、準備は既に整っております」
戦闘員の一人が敬礼して言った。
「うむ。ライダーマンもこの街もろとも苦しみ悶え死ぬのだ」
彼は下に拡がる街を見て満足そうに笑って言った。
「そして俺はバダンの最高幹部としてその力を思うがままに振るうことになるのだ」
そして高笑いした。飛行船は今女神像の上を通り過ぎた。だがその動きを阻止せんとする男がいた。
ウォール街。その高層ビル群の中でも一際高いそのビルの屋上に彼はいた。
「来たか」
それは結城丈二だった。マシンに乗りその飛行船を見ている。
「おやっさん、じゃあ行って来ます」
彼は傍らにいる立花の方を降り向いて言った。
「おう、行って来い」
立花は彼に答えた。結城はそれに対し微笑んで返した。
「よしっ!」
結城は構えをとった。そしてライダーマンへ変身のポーズを取る。
トォーーーーーッ
両手を上に掲げる。そこにライダーマンのマスクが現われる。
身体が黒いバトルボディに覆われ胸が赤くなる。そして腹が三色になる。
手袋とブーツが銀色になる。
ライダーーーーマンッ
マスクを被る。腰のベルトの四つの風車が回る。そして眩い光が全身を包んだ。
「行くぞっ、マシン!」
ライダーマンは己がマシンに飛び乗った。そして天高く飛んだ。
「頼むぞ、ライダーマン」
立花はそれを見送って言った。その声と顔はまさしく父親のものであった。
「ん!?」
飛行船に乗る戦闘員の一人が下から来る影に気付いた。
「
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