十番目の光
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」
X3はゼクロスに対し語り掛けるように言った。
「けれどそれから抜け出たんだ」
]が言葉を続けた。彼は父を殺されている。
「そうだったのか・・・・・・」
ゼクロスはそれを聞いて心に何かを感じた。まるで何かが剥がれたかのようであった。
「俺も君と同じだった。いや、君よりもっと酷い憎しみに心を支配されていたな」
ライダーマンはゼクロスを見たまま微笑んで言った。彼はこの時宿敵ヨロイ元帥のことを思い出した。無論決着を着けようと考えている。しかしそれ以上に大切なものもわかっているのだ。
「今はそんなものよりもずっと素晴らしいものの為に戦っているのさ」
スーパー1が言った。
「それは・・・・・・」
「君はもうそれがわかっていると思うけれどね」
「あ・・・・・・」
ゼクロスはスカイライダーの言葉にハッとした。
町を歩く人々の笑顔。平和な世界。そして豊かな自然。それは全て彼にとってかけがえのないものであった。
記憶を求めて漂ううちに彼は知ったのだ。人の持つ素晴らしさを。確かに醜い部分もあるがそれ以上に素晴らしいものを多く持っていることを。
「人々に必要とされる限り戦う。今の俺達はそれだけだ」
ストロンガーが言った。
「悪を倒す。それがライダーの仕事」
アマゾンも言った。ライダーの心は皆持っているのだ。
「君の心にも俺達と同じものがある。正義を、人々を、平和を愛する心が」
「・・・・・・・・・」
ゼクロスは一号の言葉に再び沈黙した。
「君もライダーだ。その心がある限り君もライダーなんだ」
「俺が、ライダーに・・・・・・」
彼は一号の言葉に反応した。
「そうだ。君の心は人間のものだ。熱い人間のものだ。それこそがライダーの証なんだ」
「ライダーの・・・・・・」
「そうだ、ゼクロス、君も今日からライダーだ」
「俺がライダーに・・・・・・」
伊藤博士に言われてきたことがそのまま心に入ってきた。彼はそれを痛い程噛み締めていた。
「君は仮面ライダーゼクロス。仮面ライダー十号だ」
「仮面ライダーゼクロスか。いい名だな」
「そうだ、正義の戦士の名だ」
一号はそう言うとゼクロスの手を取った。他のライダー達がそれに自らの手を重ね合わせる。
「行こう、正義の為に。そしてバダンを倒し世界に平和を取り戻すんだ」
「・・・・・・ああ」
ゼクロスは泣かなかった。だが心は打ち震えていた。
(俺は憎しみや怒りを乗り越えられたんだ)
それだけではなかった。
(俺は人間だ。身体はどうであれ心は人間なんだ)
それは何よりも強い支えであった。
(俺は一人じゃない。共に戦う仲間達もいる)
顔を上げる。そこには九人の戦士達がいる。
(バダンを倒す、そして世界に平和を取り戻す!)
ゼクロスは決意
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