十番目の光
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した。身体に熱い力がみなぎる。
その時だった。不意に山の方から声がした。
「フフフフフ、どうやら皆揃っているようだな」
「その声はっ!」
ライダー達は一斉に山の方へ顔を向けた。
「諸君、暫く振りだな」
それはあの首領の声であった。
「首領、一体何の用だ!」
二号が叫んだ。
「用!?まあ大したものではないが」
首領は余裕に満ちた声で言った。
「挨拶をしておこうと思ってな」
彼は笑いを含ませつつ言った。
「もっとも私が君達にこうして挨拶をするのはこれで何度目かはもう忘れてしまったが」
「言うなっ、貴様は死んだ筈だっ!」
スカイライダーが叫んだ。
「そうだ、あの時宇宙で死んだのではなかったのか!」
X3がそれに続いた。
「私が死んだ、と」
首領はそれを聞いてまた笑った。
「前にも言った筈だ。この世に邪悪なるものがある限り私は甦ると。そして必ず世界を征服してやると」
「クッ、諦めの悪い奴だ」
ストロンガーが歯噛みして言った。
「フフフ、ライダーストロンガーよそれはお互い様だ。私も君達のしぶとさには今まで手を焼いてきているのだからな」
「フン、貴様がこの世にいる限り俺達は死ぬわけにはいかないのだ!」
「そうだ、貴様を倒すことこそが我々の宿命だ!」
]とスーパー1が叫んだ。
「この身体がどうなろうとも世界は守る!」
ライダーマンもだ。かって首領に拾われ絶対の忠誠を誓っていた彼もその真の姿を知り正義に目覚めたのだ。今彼は正義の戦士の一人であった。
「ガルルルルル・・・・・・」
アマゾンも吠える。
「首領、今度こそ貴様を倒す!」
最後に一号が言った。九人のライダー達は一斉に身構えた。
「・・・・・・これがライダーか」
ゼクロスはそれを見て呟いた。そして彼もそれに続いて身構えた。
「そこにいるのはゼクロスか」
首領は彼の姿を認めて言った。
「惜しい男だが。しかし替わりは幾らでもいる」
「・・・・・・それが貴様の、バダンの本心か」
ゼクロスはそれを聞いて言った。
「どうした?何か不服でもあるというのか?」
「やはり貴様は邪悪な者のようだな」
「フフフ、今更何を言っている」
首領はゼクロスの言葉に対し嘲笑で返した。
「貴様は俺が倒す。そしてこの世に平和を取り戻す」
「フフフ、貴様に出来るかな」
「出来る、だと!?」
ゼクロスはその言葉に対して反応した。目をピクリ、と動かす。
「俺はバダンを滅ぼす為に人間となった。この俺が貴様等を倒さずして誰が倒すというのだ」
「ほう、闘志だけは凄いな」
首領は相変わらず余裕に満ちた声で言った。
「だがそれが何時まで続くかな」
その時空を暗雲が覆った。
「我がバダンの真の力、それはまだ欠片程も見せてはい
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