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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
甦りし記憶
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を除いて全て偽者です」
 彼は部下達を落ち着かせるように言った。
 そのゼクロス達が動いた。それぞれが全く異なった動きをする。
 戦闘員達が向かう。そして戦いがはじまった。
「本当のゼクロスは・・・・・・」
 ヤマアラシロイドはそのゼクロス達を見ている。そしてある一体の影に目をやった。
「そこだっ!」
 戦闘員に対し左腿のナイフを取り出し闘うゼクロスに対し槍を突きつけた。槍はゼクロスの身体を貫いた。
「やったか!」
 だがそれも幻影であった。うっすらと闇の中へと消えていく。
「くっ、これでもないのか・・・・・・」
 次第に戦闘員はその数を減らしていく。そして彼等を倒したゼクロスの幻影達は彼を取り囲んだ。
「やってくれましたね」
 ヤマアラシロイドはその幻影達を睨んで言った。
「俺の力を侮った貴様の失態だ」
 ゼクロスは落ち着いた声で言った。幻影が消えていく。そして一体のゼクロスが中央に残った。
「俺がどんな能力を持っているのかは知っていた筈だ。それを考慮に入れなかった貴様のな」
「確かに」
 ヤマアラシロイドは歯噛みして言った。
「ですが勝負がこれで決まったとは思わないことです」
 そう言うと再び槍を取り出した。
「バダン怪人軍団のリーダー、その強さを今御覧に入れましょう」
「望むところだ。貴様は姉さんの仇、この手で倒してやる」
 両者は同時に前に跳んだ。槍と拳がぶつかり合う。
 激しい攻防が続いた。ヤマアラシロイドの槍に対してゼクロスはナイフを抜いた。
「トゥッ!」
 そしてそのナイフで切りつける。だがそれは槍により阻まれる。
「その程度のナイフでっ!」
 ヤマアラシロイドは槍の長さを利用しゼクロスを寄せ付けない。ゼクロスもそれに対し防戦に回っている。
「確かに槍は長い」
 ゼクロスは槍をかわしながら言った。
「だがこれはどうかな」
 そう言うと横に身体を捻りかわした槍をその手に持つナイフで上から切った。
「ムッ!?」
 槍は二つに切断された。ゼクロスはその切られた槍を手に取った。
 そしてその槍でヤマアラシロイドを突く。怪人は左腕を貫かれた。
「グッ、よくも・・・・・・」
 怪人はその槍を引き抜きながら呻き声を漏らした。
「ですがこれで終わりではありませんよ」
 怪人はそう言うと横に跳んだ。そして屋敷から出た。
「待てっ!」
 ゼクロスはそれを追う。二人は屋敷の外に出た。
 屋敷のすぐ側にある林の中に入った。そして激しく攻撃を繰り出し合う。
 ゼクロスは肘から手裏剣を取り出した。そしてそれを投げ付ける。
「これしきっ!」
 ヤマアラシロイドはそれを槍で弾き返す。両者は林の中を跳び回り攻撃を応酬し合う。
 ゼクロスは今度は左手を突き出した。そこからチェーンが飛び出す
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