記憶の欠片
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やら床か何処かに寝転がっているらしい。
「ここは・・・・・・!?」
ゆっくりと起き上がる。そして周りを見回した。
そこは灰色の壁に囲まれた狭い部屋であった。
「牢獄・・・・・・!?」
「どうやらそうみたいね」
しずかは答えた。
「おかしいな。確か僕達はセスナに乗っていた筈なのに」
「そして急に衝撃を受けて・・・・・・」
どうやらあの衝撃は現実であったようだ。
「そして今どうしてここにいるんだろう」
村雨は首を傾げた。
「それは私にも。ただ何か尋常な雰囲気じゃないわね」
「うん」
二人は顔を顰めて言った。
暫く二人はその時の状況について話していた。やがて扉が開いた。
「出ろ」
黒い服に赤いマスクの男が入って来た。そして二人を部屋から出した。
そして追い立てるように連れて行く。二人は廊下を進んでいった。
「ここは・・・・・・」
廊下は白い金属のような床であった。壁も床と同じものであった。
まるで地下に築かれた基地のようである。二人はその中を進んでいった。
ある扉の前に来た。その黒い服の男がボタンを押すとその扉が左右に開いた。
「入れ」
中から声がした。男はそれに対し敬礼をすると二人を連れて中に入った。
「只今連れて来ました」
男は部屋の中央に置かれている椅子に対して敬礼をした。
「うむ、ご苦労であった」
椅子には誰もいない。だがその上に影が現われた。
「ムッ!?」
見れば影は急激に人の形をとった。そしてそれは奇怪な男になった。
そこにいたのは右が人間、左が機械の異様な男であった。明らかに人ではなかった。
「な、何者だあんたは・・・・・・」
彼の姿を見て村雨もしずかも肝を失った。村雨はかろうじて震える声で問うた。
「どうやら何も知らぬようだな。ではいい、教えてやろう」
男はそれを見てニヤリと笑って言った。
「マシーン大元帥。かって古代エジプトを支配した偉大なるファラオの子孫だ」
彼は二人を見据えながら言った。その威厳に満ちた声から彼がかなりの地位と実力を持つ者であるとわかる。
「マシーン大元帥・・・・・・」
二人はその名を口に出した。
「まあ覚えておくがいい。これから嫌という程口にし聞く名だ」
その男、マシーン大元帥は自信に満ちた笑みを浮かべながら言った。
「さて、と村雨しずかとその弟村雨良だったな」
彼は二人の名を呼んだ。
「何故俺達の名を・・・・・・」
村雨は名を呼ばれて驚いた。
「御前達の事は調べさせてもらった。いや、聞いたといった方が良いな」
彼はそう言うと再び笑った。
「脳に直接な」
「脳に・・・・・・」
「それは知らなくとも良い。どの道御前達には関係は無い」
そう言うと席を立った。椅子が消えた。
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