失われた記憶
[1/11]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「私は確かに飛行機事故に遭った。だがそれだけではなかったのだ」
伊藤博士は言った。
「あの事故は元々単なる事故ではなかった。私を狙う者達が仕組んだ事だったのだ」
「バダンか」
一文字がその話を聞いて言った。
「そうだ。バダンは私を拉致する為にわざと飛行機のエンジンに細工をしたのだ」
博士はそれに答えた。
「飛行機はアマゾンの奥地に不時着した。程無く救援を要請する通信が発せられたがそれが来るまでには数日かかるとのことだった。私は他の乗客達と同じくそれを待っていた」
「その時にさらわれたのですね」
神が問うた。
「ああ。私が一人になった時を見計らい彼等は来た。そして私をバダンの基地に拉致したのだ」
「それはペルーにあった基地ですか?」
筑波が尋ねた。
「いや、私が連れて行かれたのはギアナ高原の奥地の基地だ。暗闇大使がいたな」
「ギアナにも基地があったのか。これは意外ですね」
「ああ、他にも多くの基地がありそうだな」
筑波は話を聞いて城と話した。
「私は基地に入ると暗闇大使の前に連れて行かれた。そしてバダンへの協力を要請されたのだ」
「緑川博士の時と同じか。そして断れば命は無い」
本郷はその話を聞いて呟いた。
「そうだった。そして私は止むを得ず彼等に協力した。そして彼の改造手術を依頼されたのだ」
そう言って改造室に横たわる村雨を見た。
「彼は村雨良。かってはバダンの幹部候補生だった」
「かっては・・・・・・?」
風見はその言葉に疑念を抱いた。
「そうだ。彼は訓練中に致命傷を負い改造手術を受ける事になったのだ」
「そして改造手術を受けて改造人間になったのですね」
「ああ。その時彼を庇ったもう一人の者も改造手術を受けたようだがそれは私がやったのではないのでよくは知らない」
結城に答えるように言った。
「その手術は誰が?」
アマゾンが尋ねた。
「死神博士や幽霊博士、ドクトル=ゲー達が関わっていたようだが。他にも恐ろしい人物が執り行なったと聞いている」
「死神博士にドクトル=ゲーか。こりゃあとんでもない改造人間になってるぞ」 彼は
立花はその話を聞いて吐き捨てる様に言った。
「私はアポロガイストが収集した君達九人のライダーのデータを基に改造手術を行なった。そして独自に隠密的行動が可能なように改造したのだ」
「俺達の!?ということは・・・・・・」
沖はそれを聞いて眉を顰めた。
「そうだ。彼がゼクロスだ。奇巖山で君達と戦った」
「あのゼクロスが・・・・・・」
「まさかここにいるとは・・・・・・」
ライダー達はそれを聞いて村雨の方を見た。彼は目を閉じ静かに眠っている。
「彼は改造手術を受ける際全ての記憶及び感情を消去された。完璧な兵器となる為にな」
「人を兵器にする
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ