氷の空に舞う翼
[5/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たことか。彼女はチコやマコと比べてしっかりとした真面目な人間なのである。それが立花の信頼を得た最大の理由の一つでもある。
「はいよ、じゃあこれで」
「有り難うございます」
一文字はコーヒー代を払って店を後にした。店の前では本郷が待っていた。
「行くか」
「ああ」
二人はバイクに乗るとエンジンを入れた。そして店を後にした。
「それにしても全く正反対なのに何であんなに仲が良いんだろう」
純子は走り去っていく二人を見ながら呟いた。
「正反対だから今までやっていけてるのかな。お互いを補い合うってことで」
彼女はふとそう考えた。
「それに私なんかが考えもつかない事が色々とあるんだろうな。それだけ長い間戦ってきたんだし」
その通りであった。二人は共に長きに渡って共に戦ってきた。だからこそ培われてきた絆なのである。
二人は城南大学へ進む。十字路に出た。そこで一台のバイクと合流する。
「敬介か」
「どうも。アマゾンは先に行ってますよ」
彼は二人に対して言った。そして三人となり十字路を前へ進む。
城南大学へ着いた。その正門にはアマゾンがいた。
「三人共、こっち」
アマゾンは三人を案内する。そこは休憩所だった。
そこに立花はいた。風見も一緒だった。
「おう、三人共来たか」
立花は彼等の姿を見ると声をかけた。
「おやっさん、どうしたんですかいきなり城南大学に呼んで」
「そうですよ、ここで何かあったんですか」
本郷と一文字は立花に声をかける。
「そうだ、何かあったんだよ」
立花は険しい目をして二人に言った。
「まさかバダンが!?」
神が言った。
「いや、違う。違うがかなり厄介なことになっちまっている」
「厄介な事!?」
三人は口を揃えて言った。
「そうだ、実はこの大学に伊藤博士という人が来たんだが」
「伊藤博士・・・・・・・。この大学で物理学を修めていたあの伊藤博士ですか?」
本郷が言った。
「その人なら俺も知っているぞ。物理学の世界的権威の一人で数々の賞も貰ったっていう。最近行方不明だったと聞くが」
一文字も言った。
「そう、その伊藤博士だよ。海堂博士や志度博士を訪ねて来たんだ」
「お二人に・・・・・・。何故ですか?」
神が尋ねた。
「それはこれから言う。悪いが来てくれ」
「はい」
三人は立花に従った。風見とアマゾンもそれに従う。
五人のライダーと立花は改造室へ向かう控え室へ向かった。かって自分達が再改造を受けたあの部屋の隣にある。
「まさかまたここへ来るとはな」
一文字が部屋に入って言った。
「ああ。もう来る事は無いと思っていたが」
本郷がそれに合わせるように言う。二人共何故か不思議な気分になる。
「御前達にとっちゃあ何かと考えさせられる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ