氷の空に舞う翼
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「咄嗟の事だったがな。まさか成功するとは思わなかった」
ライダーは彼に対して答えた。
「咄嗟の事、か。それを成功させるとは流石だな」
かれはそう言うと口から血を吐いた。
「今回は俺の負けだ。だが次に会う時があったらこうはいかねえぜ」
彼はそう言うと爆発した。そしてその中に消えていった。
「・・・・・・また甦ってくるつもりか」
ライダーは怪人の最後の言葉を思い出し呟いた。
「何度でも来い。その度に倒してやる」
それが彼の信条だった。例え敵が幾度甦り向かって来ようとも倒す、それがライダーだと思っていた。
「さて、と。核爆弾を処分しなくてはな」
彼は空へ飛び上がった。そして基地の方へ飛んで行った。
核爆弾の処分を終えた筑波とがんがんじいは東京へ戻った。そしてがんがんじいはアミーゴへ戻った。
「あれっ、洋さんは?」
店にいた飛田が尋ねた。
「城南大学へ行きましたで。何か呼び出しがあったらしくて」
「ふうん、そうかあ。そういえば今あそこにライダー達が集まってるそうだね」
「ライダーが?また改造手術でも受けてるんでっか?」
がんがんじいは飛田に尋ねた。
「いやあ、そこまでは知らないけどね、悪いけど」
「そうでっか。まあ居場所がわかればそれでええですわ」
彼はそう言うとガレージへ向かった。そこには立花か谷がいる筈だからだ。
「一応帰って来たら顔だけは見せんとな」
「立花のおやっさんも谷のおやっさんもいないよ。二人共城南大学へ行ったよ」
史郎が彼に言った。
「えっ、おやっさん達もでっか?」
「うん。最初は立花のおやっさんだけだったんだけどね。谷のおやっさんも呼ばれてね」
「おやっさんが二人共でっか。何かえらいことになってるんちゃいまっか」
「かもな。呼び出された時の谷のおやっさんの顔はハンパじゃなかった」
「あれっ、滝さん」
滝は深刻な表情でガレージに入って来た。
「もしかするとあそこでどえらい事ないなってるのかも知れねえぞ。さもないとおやッさん達だけでなくライダーまで全員集まるなんて事ありえねえからな」
「今うちの兄貴もあっちへ向かったよ。携帯で連絡受けた途端顔色が見る見る変わっていったけど」
そこへチョロがやって来た。かっては泥棒をしていたが改心してスーパー1の協力者になった男だ。人懐っこい表情に何処と無くひょうきんな仕草である。
「あの沖がか。一体何が起こっているんだ」
滝はチョロの言葉を聞き腕組みをして考えた。
「まさかバダンが・・・・・・」
飛田が言った。
「いえ、それはありません。もしそうなら我々にも連絡が入っている筈です」
黒い皮の服の男が入って来た。
「あんたは・・・・・・」
「滝竜介。インターポールの捜査官だ。俺や役の先輩だ」
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