氷の空に舞う翼
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まさか・・・・・・」
戦闘員の一人がそれを見て呟いた。それに乗っていたのは彼だった。
「来たか・・・・・・」
タカロイドもその姿を見て呟いた。筑波は真っ直ぐにこちらへ飛んで来る。
ハングライダーはもうすぐ前に来た。彼はそこで飛び降りた。
スカイ・・・・・・
両腕を脇の下に引っ込めた。そしてまず右の拳を突き出す。
それはすぐに引っ込めた。左手の平をひろげて突き出しそれを手刀にした後右へ持って行く。
身体が黄緑のバトルボディに包まれる。腕と胸は赤くなり手袋とブーツが黒くなる。
変身!
左手を右から左へ旋回させる。そしてその左手を脇に入れ右手を左斜め上へ突き出させた。
顔の右半分が黄緑の仮面に覆われる。そして左半分も。その眼は深紅である。
光が全身を覆った。そしてそこには空に立つライダーがいた。
「やはりここで戦う事になったか」
タカロイドはスカイライダーを見て言った。
「この前の勝負の決着、今着けてやる!」
スカイライダーは彼を指差して言った。
「フン、望むところだ。行くぞ!」
タカロイドも言葉を返した。戦闘員達のハングライダーが前に出た。
戦いがはじまった。ライダーは自分の周りを舞うグライダーを見た。
戦闘員達はグライダーを操りながらグライダーに取り付けられているボウガンを取り出した。そしてそれをライダーへ向けて放って来た。
「トォッ!」
スカイライダーはそれを素早い飛翔でかわす。そして左右に激しく舞う。
グライダーに近寄る。そして戦闘員に拳を浴びせる。
別のグライダーの上に来た。その翼に蹴りを入れ穴を開ける。
こうして戦闘員達のグライダーを次々と落としていく。空中を自在に舞うライダーにとって小回りの利かないグライダーは敵ではなかった。
グライダーは瞬く間に全て落とされた。残るはタカロイドだけとなった。
「やってくれたな。作戦を潰してくれただけでなくこうして追って来てくれるとはな」
彼はライダーを見据えて言った。
「貴様等が例え地の底に逃げようとも追う、そして倒してやる!」
スカイライダーはその言葉に対し毅然と見据えて言った。
「地の底か、言ってくれるな。そこへ行くのはあんただけでたくさんだがな」
タカロイドは羽根を取り出した。
「この大空から叩き落としてやる、覚悟しろ!」
羽根が放たれる。ライダーはそれを横に飛びかわす。
羽根が爆発した。それはライダーを追うように次々と爆発していく。
今度は乱れ撃ちを仕掛けて来る。だがそれも悉くかわされる。
「やるな」
「この程度!」
ライダーとて負けてはいない。一気に間合いを詰めてきた。
「ならば!」
今度は爪が来た。ライダーはそれを紙一重でかわした。
爪を左右に振るう。
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