氷の空に舞う翼
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られながらもそれに従った。二人はテントを張り食事を採るとすぐに休息に入った。
「何だ、もう休んでいるのか」
指令室でタカロイドは上空に飛ばしている看視カメラ搭載の小型監視機が映し出す映像を見ながら言った。
「またえらく早いですね」
監視機を操縦する戦闘員も言った。指令室からリモコン操縦しているのだ。
「ああ。だが監視を続ける必要はあるな」
「そうですね」
夜になった。テントの外にはがんがんじいがいる。あの例の鎧を着ている。
「そろそろライダーが出て来るかな」
だがライダーは出て来なかった。がんがんじいがずっとテントの外にいる。
「?どういう事だ」
タカロイドはそれを見ていぶかしんだ。
「まさかずっと寝ているのでしょうか」
「それは無い。あの男は他人にやらせて自分だけ寝ているような男じゃない」
彼は戦闘員の言葉を否定した。
「もしかして何か企んでいるのか?」
彼はふと考えた。奇襲はどのライダーも得意戦術にしている。特に自由に空を駆るスカイライダーはそれが特に有効なライダーの一人である。
その時であった。映像が突如として消えた。
「ムッ、どうした!?」
「わかりません、操縦も全くききません」
監視機を操る戦闘員が言った。
「クッ、どうやらライダーに発見されたか」
タカロイドは舌打ちした。彼の予想はある程度的中したのだ。
「すぐに偵察隊を出せ。奴等から目を離すわけにはいかん」
「わかりました」
すぐに偵察隊が出された。彼等はハングライダーに乗りテントへ向かう。
だがそこにテントは無かった。ライダーもがんがんじいもいなかった。
「おのれっ、監視されていると察して場所を変えたか」
彼は報告を聞いて顔を顰めた。
「くまなく探せ。そして何としても見つけ出すんだ」
「わかりました」
戦闘員達はタカロイドからの指示を受け捜索を続けた。だがライダー達は一向に見つからない。やがて朝になった。
「仕方無いな。一旦戻れ」
タカロイドは彼等を基地へ帰した。戦闘員達のハングライダーは反転して戻って行く。それを見る影があった。
次にはタカロイド自らが出てライダー達を探した。だが結局彼等は見つからなかった。
「おかしいな、一体何処に消えたんだ」
彼は基地に戻り首を傾げて言った。
「もしかするとここから去ったのではないでしょうか」
入口に入ろうとする彼に対して戦闘員の一人が言った。
「それはない。我等がここにいる限りはな」
彼はそれを否定した。
「この日本アルプスの地下で核爆発を起こし地殻変動を起こさせ日本に大地震を起こす。この作戦を知っているかどうかまではわからんがな」
「そうですね。もし奴等がこの作戦を知っていたら絶対に阻止するでしょうね」
「そこまで知っているとは
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