氷の空に舞う翼
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れていく。
口が嘴となる。そして指が鋭い爪になる。
「それが貴様の本当の姿か」
筑波は彼の姿を見て言った。
「そうさ。どうだい、格好良いだろう」
彼は自信に満ちた声で筑波に対して言った。
「姿だけじゃないぜ。俺にはこんな素晴らしい力がある」
そう言うと背中から一枚の羽根を取り出した。そしてそれを筑波へ投げ付ける。
「ムッ!?」
筑波はそれを見て危険を察した。咄嗟にがんがんじいを突き飛ばす。
「洋さんっ!?」
弾き飛ばされ尻餅をついたがんがんじいは思わず彼の方を見た。その彼のいた場所は爆発に包まれていた。
「これで一丁あがり。楽だねえ」
タカロイドはその爆発を見て言った。顔には笑みが浮かんでいる。
「これで俺達の計画を邪魔する奴はいなくなった。安心して計画に取り組めるな」
「それはどうかな」
その時上から声がした。
「へえ、生きていたみたいだな」
タカロイドは上を見上げて言った。そこには彼がいた。
緑の空を舞うライダースカイライダー、彼がそこにいたのだ。
「じゃあ俺もそこに行かせてもらうか。折角空を飛べるんだしな」
彼はそう言うと翼を羽ばたかせた。そして空に飛び上がった。
「行くぜ」
彼はスカイライダーの高さに上がるとそう言った。そして背中の羽根を投げ付けた。
スカイライダーは横に滑った。そしてその羽根をかわす。
タカロイドは羽根を次々に投げ付けた。だがそれは全く当たらない。
「やるねえ、やっぱりそう簡単には当たらないか」
タカロイドはそう言ってまた笑った。そして羽根を投げるのを止めた。
「じゃあやり方を変えるか。接近戦だ」
彼は背中の翼を羽ばたかせた。そして前へ突進した。
そして両手の爪で切り掛かる。ライダーはそれを紙一重でかわした。
「むう・・・・・・」
風を切る音がした。ライダーはその音を聞いて思わず声を漏らした。
「どうだ、俺の爪は。当たると怪我位じゃあ済まないぜ」
彼はそう言うと再び切りつけて来た。スカイライダーはそれに対し振り下ろして来た左腕を掴んだ。
「ムッ!?」
そして背負い投げを加える。タカロイドはバランスを崩し下へ投げ落とされる。
しかし羽ばたき姿勢を取り戻す。そして空中で体勢を元に戻しライダーの方へ向き直る。
そこへライダーが急降下する。そして膝蹴りを浴びせようとする。
「甘いな」
だがそれは受け止められた。そして今度は彼が地面へ投げ付けられる。
しかしそれより前にライダーは体勢を整えた。そして上へ上昇しパンチを食らわせる。
「グフッ」
そのパンチは腹に入った。タカロイドは思わず声を漏らした。
「効いたぜ、噂以上のパンチだ」
タカロイドはそれでもまだ余裕のある口調であった。見掛け以上の耐久力を持
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