第十三話 何故かこの地にその三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そこは忘れないようにな」
「まあ思ったより悪いことはしないからな」
そもそも何をしたいのかわかりかねないところがある。
「というかそれだけの頭があるかどうかさえ疑問だしな」
「常に訳のわからない方向になるしな」
ここでこうも言う二人だった。
「けれどそれでもだ」
「そうだな」
流ノ介と薫もここで話す。
「あの者達が三重に行ってしまったとなると」
「我々は今のうちに神戸に行くべきか」
「いや、それはどうかのう」
だがそれはマスターシャーフーが疑問を呈した。
「そのまま神戸に行くのもいいが」
「いいがとは?」
「一体何か考えが」
「うむ、神戸に着いたら間違いなく戦いになる」
これはもうわかっていることだった。
「それもかなり激しいぞ」
「そうですね。相手には十冥神もいます」
美希もそれを言う。
「敵としての力は侮れません」
「頭があれな分余計に問題かも」
スワンは何気に酷いことを口にする。
「少なくとも力は凄いわ」
「じゃあどうしよう」
「本当に」
「修業じゃ」
そしてシャーフーはこう言った。
「修業をするのじゃ。その時間はたっぷりとある」
「あるっていうかできたっていうか」
「確かに」
思いも寄らぬトラブルでできたとはいえだ。
「じゃあ今から」
「修業ですか」
「暮らしの中に修業ありじゃ」
まずは彼の口癖からだった。両手を後ろにやってそのうえで満足そうに頷く動作をしてそのうえで言うのである。その高野山の中で。
「それでどうじゃ?」
「そうだよな、ワキワキしてきたぞ」
ジャンがまず興奮してきた。実際に仕草も何かを期待するようになっている。
「じゃあ今から俺やる。ワキワキするからな」
「修業か。悪くはないが」
月麿はそれは一応賛成した。
「しかし。随分と場当たり的だな」
「時間ができたらそれを使う」
マスター=リーも出て来た。
「それでいいのだ」
「そういうものか」
「そうだ。では皆いいな」
「楽しくやるわよ」
マスター=ピョンとマスター=ミシェルも言ってきた。
「丁度この高野山は聖地」
「僧侶達が昔から修行を積んできた場所なのよ」
「そういう場所での修業か」
「確かにおあつらえ向きだな」
一甲と一鍬もそれに頷く。
「では今からな」
「早速修業にかかろう」
「では早速な」
「はじめようか」
マスター=ゴリとマスター=ジャッキーもそれに頷く。
「それぞれの師匠についてだ」
「楽しくやろうね」
「何か全然緊張感がないな」
映士はそれを話す。
「しかしはじまるのか」
「そうだよ、はじめるのは確かだよ」
マスター=エレハンもいる。
「それ位リラックスしているのがいいしね」
「リラックスか。まあは
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ