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東方守勢録
第七話
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、その中から自分たちをみて目を丸くする厄神様だった。


「あなた達……どうやってここに?」

「うわっ……ヤクガミ……」


霊夢はなぜかいやな顔をしていた。変なトラウマでもあるのだろう。雛もそんな霊夢をみて苦笑いをしていた。


「鍵山……雛さんですね」

「はい。あなた外来人なんですね……でも、霊夢さん達と行動してるってことは……革命軍じゃないんですね……」

「はい。まあ、良く間違えられましたが……な、妖夢」

「……」


妖夢はそっぽを向きながら顔を真っ赤にしていた。


「ふふっ……まあそれはともかく……早く逃げてください」

「でも、あなたを助けないためには……」

「私はかまいません。それより早く逃げてください。ここのカギはあなたたちではあけることはできません」

「そんなわけな……あれ?」


俊司は鉄格子に手をかけた瞬間、目を丸くした。

鉄格子には鍵がかかっていてあけることはできない。だが、肝心の鍵や鍵穴が見当たらなかったのだ。


「鍵がない……どこにあるんだ?」

「だからこの鍵はあなた達には開けられないんです!とにかくにげて……!!」

「……なにしてるんだ?そこで」


俊司達の背後から若い男の声が聞こえてくる。

振り向くと、そこには一般の兵士とは異なる服装をした男が立っていた。


「しまった!くそっ!」


俊司たちはあわてて臨戦態勢をとる。

しかし、男は予想を覆す行動をとり始めた。


「やめてくれ……争う気はさらさらないんだ」


そう言って男は両手をスッと上にあげた。


「……どういうことだ」

「あんたらは雛さんを助けに来たんだろう?じゃあ、戦う理由なんてないって言ってるんだよ」

「……?」


俊司たちは臨戦態勢を解除し、男をじーっと見つめた。男は少し迷ったような顔をしていたが、はぁと溜息をつくと、ゆっくりと近づいてきた。


「なぜ戦おうと思わないんだ?」

「理由がないから。俺は今の戦いはあまり好んでなくってさ」

「看守さん……」

「雛さんよかったな。助けが来てくれて」


そう言って鉄格子の前に立つと、ある場所に手を向ける看守。すると、ボゥっと小さな光が現れた。


「……能力?」

「この世界的に言うと……鍵を操る程度の能力って感じかな?だから俺はこの仕事をしてるんだ」


看守がそう言っている間にガチャリと音が鳴り、鉄格子はゆっくりと開き始めた。


「さ……これで逃げれるよ」

「いいんですか?こんなことしたら看守さんは……」

「脅されたとでも言えばいいさ。そんなことより早く逃げな」

「看守
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