第一部
バカンスの行き先
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が固いですねぇ・・・。ここに居るのを誰だと思っているんですか?」
その言葉に、一瞬だけ考え込み・・・『あっ・・・』という声が全員から発せられた。
「材質はほぼ全部にオリハルコン!動力部などにはヒヒイロカネを使用し、主砲にはオリハルコンとミスリルの合金を使用したドクター謹製の超電磁砲を採用しています!更に、ドクターが新しく考え出した、効率的に浮力を得られると同時に、ほぼ全ての衝撃を逃がす構造をしているんです!」
そこで鈴蘭が一旦言葉を切り・・・
「キャッチコピーは、『これで神が襲ってきても大丈夫!世界初の耐神構造!』です!!!」
ドクターと共にキャッチコピーを叫んだ。
これ以上ない位のドヤ顔で胸を張る二人。あまりの出来事について行けずに固まる周囲。彼らの温度差は、南極と太陽くらいの差があった。
「ぜ、全部にオリハルコン?」
「そう。」
フェリオール思考停止。
「オリハルコンとミスリルの合金?」
「そう!ドクターの新技術!!神代ですら存在しない、正真正銘世界初の全く新しい金属なんだよ!!!」
リップルラップルとみーこの思考も停止。
「耐神構造なの〜?」
「其のとおりなのさぁ!!流石に、【剣の王】みたいな概念付加系は無理だけど、大抵の攻撃なら、例え上級神の攻撃でも完全に防ぎきるよぉおおおおおおおお!?こんな無茶な構造に出来たのも、最強最高の金属であるオリハルコンが無尽蔵にあったからなのさ!!間違いなく今は、歴史上最大の、『希少物飽和時代』なのさぁあああああああ!?」
今まで作りたくても材料が希少すぎて作れなかった代物。アイデアだけは沢山あったそれらを、好きなだけ創れるようになったドクターのテンションは最高潮だ。・・・というか、オリハルコンやらミスリルやらは、科学社会に出したらそれだけで科学技術が十歩も二十歩も進むような、人類にとって夢の金属なのだが、今のところは表の世に出す気は鈴蘭にはない。
自然界からは絶対に産出しない物質なので、一度表に出してしまうと、鈴蘭はそれを作り続けないといけなくなる。それ自体は別に構わない。金さえ払ってくれるのなら、無限に作り続けるだろう。・・・しかし、問題は彼女が何らかの問題でこの世にいなくなった時だ。材料を作れるのはこの世で彼女ただ一人なのだから、彼女が消えれば当然衰退する。急激に進化しすぎた物は衰退するのもまた早いので、やっぱり段階を踏んで進歩していくのが良いと思っているからだ。
「そ、それで、結局どこに行くつもりなのだ?・・・こんな無茶な物まで創って・・・・・・。」
その空気を払拭しようと、最初の話題に戻る貴瀬。
「どこ?だか
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