第七話・出会う転生者
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ス。
「Divine buster Stand by.(ディバインバスター、いつでも撃てます!)」
「Photon lancer Get set.(フォトンランサー射撃準備完了)」
お互いにらみ合ったまま得物を構え、静寂と緊張がこの場を支配する。
「………」
「………」
お互い無言のまま数秒の時間が流れ・・・
「にゃあ…」
少女の攻撃により今まで怯えていた猫が唐突に鳴き声を上げた。
「……っ!」
なのはがその鳴き声につられてよそ見をしてしまった。
無論、その隙を少女が逃すはずもなく
「……ごめんね」
「Fire.(発射)」
小さな謝罪の言葉と共になのはに対して今日見たどの攻撃よりも激しく鋭い一撃が迫る。
「そうはいかない!」
俺はなのはを助けようと跳び出そうとした
しかし、
「ぐッ!?」
何かが俺の体を捕らえ、吹き飛ばす。
「なん…だと…!?」
そこには先程なのはが避けたはずの魔力の刃が俺の体を切り裂いていた。
「えっ!?」
驚いた声と共になのはが少女の魔法に飲み込まれた。
なのはの小さな体が、大きく空に投げ出される。
「なのはっ!」
叫び声と共にユーノが何らかの魔法で吹き飛ばされたなのはを受け止めようと向かう。
「………」
俺はなのはの事をユーノに任せて、態勢を立て直し目の前の少女と向かい合う。
「随分と戦い慣れてるじゃあねぇか、かわいいお嬢ちゃんよぉ!!」
がらにもない脅しをかける。しかし、
「その状態ではあなたはもう戦えない、これ以上戦うのなら…」
俺の体に付いた傷跡を示しながら、
そこで少女は息を一度大きく吸い込んだ。
「…あなたには死んでもらう」
金属音をわざとらしく立てながら少女がその愛機、バルディッシュを構える。
「……やってみやがれ!」
少女の殺気にもちろん恐怖を感じ得ずにはいられなかったが、
俺には妹を見捨てて逃げ出すつもりは全くない。
「そうですか…」
少女が悲しそうに目を伏せた。
「こっちから行かせてもらうッ!」
多少卑怯ではあるが向こうも同じ手を使って来たのだ、こちらもなりふり構っていられない。
少女が俯いている隙に神速を使い少女に一撃を加える。
いや、そのはずだった。
「死んでもらうと言った…」
「!?」
気付いた時にはもう遅すぎた、
俺の神速にあわせて既に鎌が振るわれている。
「…さよなら」
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