第28話 ウルトラセブン暗殺計画
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光線は体にダメージを与える為の光線だった。だが、この光線を浴びた途端セブンの体からエネルギーが抜けていくのが分かる。
まるでこの光線にエネルギーを吸い取られているかのようだ。
【な、何!?】
【貴様の事は全て調査済みだ。だから言ったであろう。貴様は我々には勝てん…と】
トドメにとばかりに再びエネルギー消失光線が発射された。それを全身に浴びたセブン。
まさか、ガッツ星人は初めから僕を狙っていたのか。
思えば、今までの悪戯通報もダンは疑念を抱いていた。と、言うのも他のメンバーが通報現場に行った際には何も無かったのに、自分が言った時には突如怪獣の襲撃を受けた。
しかし、その怪獣も能力的には大した敵ではなく、セブン一人でも難なく倒せた。
もっとそれを疑うべきだった。
その怪獣こそガッツ星人がセブンの能力を把握する為に放った怪獣だったのだ。その怪獣との戦闘でセブンは能力の全てを分析されてしまったのだ。
しかし、今更悔いた所で全てが手遅れだ。セブンは既にガッツ星人の掌の上に立っていたのだ。
セブンの額のビームランプの輝きが消え失せる。
失意の念と共にセブンは力尽き目の光が消え失せた。しかしまだ死んだ訳ではない。エネルギーが尽きただけだ。しかし、それこそガッツ星人の本当の計画の始動を意味していたのだ。
【フハハハハハ! 勝った、勝ったぞ! ウルトラセブンを倒したぞ! さぁ、ウルトラセブンを捕らえるのだ!】
エネルギーが尽きて動けなくなったセブンを突如謎の十字架が捕らえる。そして、何処へともなく姿を消してしまったのだ。
ガッツ星人の狙い。それはウルトラセブンの捕獲であった。
セブンは十字架に捕えられ、エネルギーが尽きた今ではどうする事も出来ない。身動き一つ出来ない状態のセブンを連れてガッツ星人達はいずこかへと消えてしまった。
ウルトラセブンと共に…
***
連絡からすぐに皆が駆けつけてくれた。恐らく帰りが遅かったので心配になった時にフェイトの連絡を聞いたのだろう。
しかし、其処に居たのはフェイトだけであった。もう一人、ダンの姿が見えない。ポインターの中を見たがやはり其処は無人だった。
その周囲に止められている車も気になったが今はダンを探すのが優先だ。
「フェイト、ダンさんはどうしたんだ?」
「それが、ダンさんはガッツ星人の挑戦を受けて飛び去ってしまったんです」
「ガッツ星人? まさか、今までの悪戯通報は全て奴等の仕組んだ事だったんじゃ」
ハヤタの脳裏に不安が過ぎる。その時だった。
太陽が西に沈む方角、其処に霧の如く現れたのは十字架に掛けられたウルトラセブンであった。
「う、ウルトラセブンが!」
(ダ、ダンさん!)
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