GGO編
百二話 バトル
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良いのだろうか?そんな事を考えつつ路地の中を歩いて行くと……
──チリッ……
「っと……」
うなじに、電流が走るような……しかしリョウに取ってみると慣れた、そして心地悪くは無い感覚が走る。
『狙われてんかな……これは……』
狭い路地、左横に大きめの窓ガラス。通路は正面と後ろの身。右側は壁……この状況で此方得を狙っている犯人が居るであろう場所と言うと……
──ヒュッ!!
『上っ!!』
一気に降りてきた黒い影に反応し、左側の窓を砕きつつ飛び込む。集会所なのだろうか?長方形で長さは十メートル以上はありそうな大きな部屋だ。
ガシャアアアァァァン!!!と派手な音がして、飛びこんだリョウはごろごろと数回転がってそのまま体勢を整えると銃口を窓側に向け……
『早えぇ!』
しかし影は既に此方を追って飛び込み、一気に此方に接近して来ていた。手に持っているのは蒼色に輝く光の剣。銃を構え切って引き金を引くより早く、此方が斬られる。咄嗟にそう判断し、左手でXMを持つとリョウは右手で後ろ腰にまわし、そこからコンバットナイフを引きぬく!!
「せっ!」
「ふっ!」
ギヂヂヂヂヂッ!!とエネルギーと実体の刃がぶつかり合う音が響き、それぞれの持ち主が刃越しに顔を付き合わせる。
リョウの目の前に居たのは、小柄な女だった。銀色の髪の奥から覗く瞳は血のような深紅。それが今、楽しそうな表情でリョウの瞳をまっすぐに見据えていた。
「……ふふっ!」
「……へっ!」
互いに一瞬笑うと、リョウがナイフに思い切り力を込め、彼女は無理にそれに逆らう事無くバックステップ。
リョウの方から声をかけた。
「よぉアイリ。生きてたか」
飄々とした様子で言いつつもXMをリョウは構える。
「約束したもん、そんなにすぐにやられたりしないよ!勿論、リョウが相手でもね!」
「抜かせ!!」
スコープを覗く事も無く引き金を引いたリョウの射線から、アイリは一気に横に駆けだす。
アイリが走った後を追うようにチュンチュンと高い音を立てながら弾丸が着弾し、リョウはアイリを追う。
走って行く先でアイリは机を見つけたかと思うとそれに飛び乗り、そのまま飛んで天井の梁に飛び掴まったと思うとその勢いのまま少し進路を変えて壁側に飛び、その壁を蹴って更に進路を急転換。部屋の反対の壁に飛び……
「っ!」
「ふっ!」
そこでリョウが弾切れを起こすと、待ってましたとばかりに着地するとほぼ同時にリョウの方へと駆けだしてくる。
リョウは即座にあらかじめ手に持っていた弾倉と弾倉を入れ替えるが、それが終わる事にはアイリは既に近接戦闘の間合いだ。
走りながら突き出してきた貢献を先程のまま手に持っていたナイフで逸らし、自身の左側に抜けさせる。
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