第27話 異次元の死闘
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筈。それが何時のまにこんなに大改造したのだろうか。
突如、美女達の視線が甲児に向けられる。女湯に男が堂々と立っている。それはかなりヤバイ事でもあった。
「キャアアァァァァァ!!!」
叫びながら恥ずかしい箇所を押さえる美女達。そして飛んでくる洗面器具の山。
「いでででででででぇぇぇぇぇ!」
「ご、御免なさぁぁぁぁぁぁい!」
即座に退散する甲児となのは。二人共洗面器具をまともに直撃してしまい頭にたんこぶが出来ていた。因みに結構痛い。
「って〜〜、酷い目にあったぜ」
「う〜〜、何で私までぇ」
甲児は当たり前として、なのはは完全にやぶ蛇であった。何故同じ女の自分にまで投げつけられたのだろうか。これは最早一種の謎であった。
「でも、良いもん見れたな〜〜」
「甲児さん…」
甲児のスケベっぷりは相変わらずであった。そんな甲児に呆れた目線をぶつけるなのは。しかしそんななのはの事など甲児にはお構いなしだった。
「うっし、せめてもう一回見ておこうっと」
「ふぇえぇぇぇぇぇ!」
懲りずにまた扉を開く。だが、其処にあったのは先ほどの女湯ではなく元の長い廊下であった。
「あれ? 戻ってる」
「本当だ! でも何で?」
首を傾げる二人。だが、何時までも立ち止まってる訳にもいかない。仕方なく二人は長い廊下を歩く事にした。
だが、その廊下を歩いていても誰ともすれ違わない。それどころか人の気配すら感じられないのだ。
「変だなぁ。何で誰とも出くわさないんだぁ?」
「確かに変ですよねぇ」
廊下を歩きながら二人は疑問に感じていた。此処は普段人通りが多い筈。なのに誰とも出会わないなんておかしい。
「えぇい、こうなったら片っ端から調べて回るっきゃねぇや!」
そう言い甲児が近くにあった扉を開く。だが、開いた先にあったのは何もない空間であった。只、先ほどまで自分達が歩いていた不気味な空間が其処にはあった。
「な、なんじゃぁこりゃぁ!」
甲児は叫んだ。此処は元居たウルトラ警備隊ではない。そう、此処は、隔離された別世界だったのだ。
そして、今甲児となのはの二人はその隔離された別世界の中に閉じ込められてしまったのだ。
***
ダンが見ていたのは一面緑の平原と青い空であった。言うなれば平和な草原だったのだ。その中にダンは一人立っていた。
「何処だ? 此処は」
草原を歩きながらダンは辺りを見回した。明らかにおかしい。先ほどまで自分は地下の基地に居た筈だ。それがどうして突然こんな所に居るのだろうか? 疑問はつきない。そもそも他の皆は一体何処へ消えてしまったのだろうか。
「ん?」
草原を歩き続けていた
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