第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第9話 この世界の時代区分は
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りの言葉で有名なルイ14世の時代と成りますか。
まぁ、どちらにしても、異教徒で、しかも有色人種の俺に取っては住み易い時代でも、地域でも無い事だけは確かですか。せめて、啓蒙思想が有るか、もしくは中世の農奴制度が続く時代なのかが判れば対処の仕方も有るとは思いますが。
其処まで考えてから、タバサを見つめ直す俺。そう言えば、先ほど……
彼女は、人間とエルフが何度も争って来た、と証言しましたが、それならば、エルフと人間は何故争っているのでしょうかね。確かにエルフと言うのは、排他的で人間を好いていない種族なのですが、エルフの側から人間を積極的に排除しようとして戦争を吹っかける事はないと思います。
そこまで好戦的な種族では無かったはずですから。
「それならば、タバサ。エルフと人間は何故、争っているんや?
俺の知っているエルフと、この世界のエルフが同一の存在ならば、アイツらはそんなに好戦的な種族では無かったと記憶しているんやけど」
一応、疑問に思った事を直ぐに聞いてみる俺。それに、この時代を知る為には、割と重要な質問と成る可能性も有りますから。
もっとも、疑問に思ったから聞いてはみたけど……。これに関しては、俺にはあまり関係がない事の可能性が高いと思うのですが。
何故ならば、タバサの使い魔に過ぎない俺が、この世界の国家間の紛争に関わる可能性はあまり……。
其処で再び思考を中断して、自らの蒼き主人を、まじまじと見つめ直す俺。
其処には、地球世界の学生服にも似た、白いブラウスと黒のミニスカートに身を包んだ紅と蒼の月下に佇む少女が存在していた。
そしてその瞬間に、国家間の紛争に俺が関わる可能性も有る事に気付かされた。現在の、この俺が召喚された時代区分によっては。
「エルフがブリミル教の聖地を支配している為に、聖戦が何度も行われている」
そんな俺の思考を知ってか、それとも知らずか。タバサがそれまでと同じように簡潔に答えてくれる。その答えは非常に判り易く、また、俺に取っては余り宜しくない答えを。
つまり、この世界の時代区分が、十字軍の時代の可能性が高いと言う事を……。
少し眉をひそめて、彼女を見つめ返す俺。大分、答えには近付いて来た雰囲気は有りますね。後、少しで、地球世界に置ける、このハルケギニア世界に対応する時代区分が判明するでしょう。
そう思い、更に情報を絞り込んで質問を行う俺。
「タバサ、更に質問や。貴族とは国王から与えられた荘園の領主の事なのか?
貴族は、国王に与えられた荘園の経営を行い、荘園内の農民を支配する。当然、農民からの税を徴収する権利なんかも持っている。
その代わりに、貴族は国王に対して忠誠を誓い、軍務の義務などを果たす。
例えば、その聖
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