第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第9話 この世界の時代区分は
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この世界で言うトコロの先住魔法と言う種類の魔法と成っている。
一応、そこに何か問題が無いのか聞いて置きたいんやけど……」
正直に言うなら、この世界の魔法のすべてをその先住魔法。つまり、精霊と契約を交わして、彼らの能力を借りて発動させるタイプの魔法に置き換えたい。と思っています。
但し、それが許されない可能性も当然有ります。
その理由は、最初に、俺の魔法が先住魔法に分類される魔法だと告げた時に彼女が発した雰囲気が、穏当な雰囲気では有りませんでしたから。
あれは、強敵を前にした緊張感のような物でした。
つまり、この世界で先住魔法を操るのは、タバサに取って敵となる存在の可能性が高いと言う事に成ると思います。
そして、先ほどのサラマンダーやウィンディーネの反応を見ても判るように、精霊に近い存在の方からして見ても、タバサ達の操る魔法は敵視するべき魔法だと思います。
双方の魔法を操る存在が居て、それが人間とエルフと言う外見も、おそらく風習や考え方も違う種族だった場合、お互いに反発し合っている可能性が高い。
そんな中で、使用者が限定される特殊な魔法をタバサが身に付けた事が周囲にバレると、非常にマズイ事態を引き起こす可能性も有ります。
人は自分と違う存在を排除する生き物です。ルイズが排除されて来たように。
「人間と先住魔法を操るエルフとは、過去、幾度となく戦って来ている」
タバサが、大体、俺の予想通りの答えを返して来た。
なるほど。矢張り、そう言う事か。
それならば、
「俺や、タバサが身に付けている先住魔法の事を、他の学院生徒や先生達に知られるのはマズイと言う事になるんやな」
俺の言葉に、タバサがコクリとひとつ首肯いた。
想像通りのタバサの答え。そうすると、人類全体の魔法を先住魔法への置き換えはかなり難しい事と考えるべきですか。
特に、この魔法に関しては、見鬼の才が必須となる魔法ですし、現状の、この世界の魔法使いの中の、更に限られた人間にしか行使出来ない魔法と成る可能性が有りますから。
あの、召喚の現場でこの世界の魔法使いのタマゴたちの中にも、花神の姿が見えない者たちが存在して居ましたから。
「まぁ、俺は封神演義に登場する太公望や、邪仙や妖魔、妖怪を封印する為にこの地を訪れた仙人やないから、多少の事には目を瞑るしかないのか。
それにしても、こんな魔法を行使し続けて、陰の気を大量に発生させても世界は大丈夫なんやろうか」
郷に入れば郷に従え。社会のルールには従うべき。ここで、俺一人が騒いだトコロで、それが万人に受け入れられない内容なら無視されるか、最悪、俺自身が排除されます。
まして、俺自身が排除されるだけなら別にどうと言う事も有りませんが、俺
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