第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第9話 この世界の時代区分は
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の彼女に対して、少し笑って見せる俺。
大丈夫。彼女ならば、杖なしでも仙術を発動させる事など簡単な事。ようは、思い込みを振り払えば、それだけで充分。
今の彼女が扱っている魔法は、ルーンを使用しない魔法。この世界の理から外れた魔法ですから。
「導引は省略しても良いんやけど、使用した方が威力は上がるし、仙術を発動させ易い」
そう言いながら、さして複雑でもない導引を教える俺。もっとも、現状ではこの導引が魔術師の杖の代わりと言うべきかも知れませんね。それか、それぞれの式神を封じた宝石類が杖代わり、と言えるかも知れない。
その内に熟練して来たのなら、導引なしでも仙術を発動出来るようになるはずですから。
様は、如何にして契約している式神にイメージを伝達出来るかが重要なだけで有って、それに付随する呪文や口訣、杖、それに導引などはオマケのような物ですから。
「そして口訣は、我、水行を以て氷弾と為す、凍れ。や。
仙術を発動させるイメージは、先ほどタバサが使った魔法で、アソコに浮かべた全ての目標を凍らせるイメージで」
コクリとひとつ首肯くタバサ。
当然、仙術と雖も魔法で有る以上、イメージは重要。これが上手く出来るか出来ないかは、魔法の発動の成否や、威力にも影響を及ぼします。
「我、水行を以て氷弾と為す、凍れ」
素早く導引を結びながら、口訣を唱えるタバサ。
刹那、タバサの周りに集まる水の精霊達。
その精霊達が先ほどと同じような氷の矢を作り上げ、そして……。
そして、放たれる氷の矢。その数は、数十。
放たれた氷の矢が、目標と成っていた十個の水の塊を、全て氷の塊に変えるのには、一瞬の時間しか必要とする事は無かった。
「これは、複数の目標を同時に攻撃出来る仙術やな。まぁ、全ては応用やから、おそらく、タバサの使っている魔法にも同じような魔法は存在すると思うけど」
大体、人間の想像力など似たような物。何処の世界でも、早々変わるとは思えません。
それに、式神達の所持魔法を発動させようにも、タバサ自身がイメージ出来ない魔法は、流石に発動出来ませんから。
例えば、俺がハルファスの砦を造る魔法……つまり高レベルの結界魔法なら行使出来るけど、調達魔法……つまり、かなり高度なアポーツ技能の行使や、ダンダリオンの鏡技能などは、イメージする事が出来ない、もしくは非常に難しいので発動出来ないと言う風に成るのです。
もっとも、その場合には、その式神本人に現界して貰って、直接、魔法を行使して貰えば、問題ないのですが。
「これで、魔法に関しては問題ないか。少なくとも、タバサの魔法に関しては、陰の気を大量に生み出す類のモンでは無くなったからな。
但し、おそらく現状のタバサの魔法は、
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