第56話 洛陽帰還後の日常
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琳を訪ねるのは気が引けたというか・・・・・・何と言うか・・・・・・」
気まずくなった私はしどろもどろに言いました。
「それを『避ける』というのではないのかしら?」
華琳は相変わらず淡々と済ました表情で言いました。
「アハハハ・・・・・・、そうだね」
場の空気が凄く悪いです。
彼女は相変わらず私を済ました顔で凝視しています。
「ああ、そうだ。茶でも淹れさせよう。おい、誰かいないか!」
私は部下を呼び、茶を頼みました。
「司隷校尉様、わざわざ気を付けてくださらなくて結構です」
「ごめん・・・・・・。別に・・・、否。そうだよ・・・・・・、私は華琳を避けて旅をしていた。華琳と麗羽の仲はあまり良くなさそうだったから余計ないざこざを起こしたくなかった」
彼女の無言のプレッシャーに負け本音を言いました。
もうどうにでもなれです。
「だから、陳留を避けたと?」
彼女は私の言葉を継ぎ、淡々と言いました。
「その通りだよ。華琳、本当にごめん・・・・・・」
「もう、いいわ。許してあげる」
彼女は嘆息して言いました。
「ありがとう。流石、華琳。懐が深いね!」
「調子に乗らないで頂戴」
彼女は少し怒った表情になりました。
「私は別にいいわ。あなたの行動で春蘭、秋蘭は落ち込んでいたわ。あの子達はあなたが陳留を通ると思っていたのよ。ちゃんと謝っておきなさいね」
彼女はくどくどと私に説教をしました。
「そう言えば、春蘭と秋蘭がいないね」
「あなたの所為よ」
「わかった。あやまりに行く序でに華琳達に食事をご馳走するよ」
「へえ、正宗君の奢りなのね。ちょうど行ってみたい店があったからそれは楽しみね」
彼女は意地悪な笑いを私に向けたので、一抹の不安を抱きました。
財布の中身大丈夫かな・・・・・・。
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